2008年06月11日

[Xbox360]NINJA GAIDEN 2


今年の春にDSで外伝作が出た忍者アクションゲームの最新作。今度の敵は邪心復活を目論む悪の忍者組織。それを阻止するため,スーパー忍者リュウ・ハヤブサともに世界中を駆け回り,邪悪な忍者や魔物たちを次々となぎ倒していく。


新装備やより簡潔になった操作性で,より洗練されたアクション

『2』のアクションは,『1』の操作性の中から良かった点を残し,悪かった点を改良するしたという感じのマイナーチェンジに落ち着いている。この改良点は思ったよりもよく,特に『1』ではタイミングによって発動させるのが難しかったと感じる飛燕が,コマンドの簡略化によって発動しやすくなり,そのほかの技でも発動させやすくなっているという,『NINJA GAIDEN』シリーズとは思えないフレンドリーさを垣間見せてくれる。

これらの変更点にあくまでマイナーチェンジなので驚きとか新鮮さはないものの,洗練された忍者アクションをより純粋に楽しむことができるようになっていた。

また,『2』でもっとも注目されているであろう大量の血や腕・足・首を切り落とすといったゴア表現については,このシリーズのスピーディなアクションのおかげでゆっくり見ている暇もなく(見ている暇あっても見たくないが),あまりグロテクスさを感じるものは感じなかった。それ以上に,腕や足を欠損したことで敵のアクションが変わり,有利になるどころか逆に敵が自爆しにきて大ダメージを食らうという不利な面もあったりして,グロさよりも緊張感のほうが勝るといったところか。

ゴア表現に関して,敵のアクションが変わるだけでなく,欠損した相手に一撃でトドメを刺す滅却の法というアクションが追加されている点も忘れてはならない。この滅却の法,リュウハヤブサが相手の首を切り落とすシーンをご丁寧にカメラをアップにして映し出してくれるんだが,これもグロさよりは派手な演出という印象を受ける。さらに,滅却の法発動中は無敵状態になることもあって,戦略に幅を持たせているように感じた。

『2』で追加された武器はどれも個性的で,より自分の好みなアクションを堪能できるように仕上がっている。『1』にもあった武器も含めて一通り使用してみたのだが,製作者のインタビューでもあったようにどの武器も攻撃スタイルに好みの差はあれど,どれを使っても優劣つけがたいバランスのいい強さを持っており,自分の好きなスタイルを貫けるようになっているのはよかった。


相変わらずのカメラワークの悪さ

さて,マイナーチェンジではあったものの,このゲームで何より肝心なアクションは前作以上の満足度をもたらしてくれたが,3Dアクションゲームの鬼門とも言えるカメラワークのほうはどうだったかといえば,『1』と比べれば少しはマシかもしれないが,結局は糞カメラと言わずにはいられないものだった。

今回は空中に敵がいることが多いからか,カメラが常にリュウハヤブサの後ろからちょっと上向きに映すようなカメラになっている。これがまたなんとも困ったもので,微妙に遠くを見渡しにくくて見辛い。

また,狭い階段を移動するシーンなどでは敵はおろか,リュウさえ見えなくなるという状態にもなったりし,そういうときに限って敵に囲まれていたり,敵が欠損していて自爆しかけようとしていることにも気づかず,気づいたら自爆食らってたということが多々あった。

カメラがちゃんと映してくれるように位置を調整すればなんとかなるというものでもなく,早いアクションにカメラが追いつこうとして,結局調整してもまた……といったことを繰り返したりもする。とは言え,これはカメラの悪さというよりマップ構成の悪さなのかもしれないし,複合技かもしれない。切り分けが難しいとこだが,とにかくカメラワークの悪さは相変わらず健在であった。


次世代機で進化したグラフィックと多様な舞台

グラフィックはさすがXbox360だけあってかなり綺麗。

キャラクターの造形は他のXbox360のゲームと比べると若干見劣りするが,闘いの舞台となるフィールドのほうは,チームNINJAのグラフィックチームの癖か,パッと見で目にとまるような明るい色彩が使われまくっているとグラフィックは,よりリアルなフィールドを作るために色彩を抑えた多くの次世代ゲームのリアル嗜好とは一線を駕した美しさをもって魅了してくる。

ただし,ディティールはいまひとつで,細かいところまで見ようとするとのっぺりとしたテクスチャーが見えてしまうのが難点だが,少し離れた距離で見る分には申し分ない美しいグラフィックである。

また,『1』のように一つの街を行ったり来たりするわけではなく,世界中を旅するためチャプターごとに舞台が変わるため,見飽きるということがないのはよかった。だが,舞台がころころ変わるためか今回は地図が存在せず,広い舞台ではどこへ行けばいいのかが分からなくなることもあった。

1つのチャプターが終われば使わなくなるんだから作らなかったのかもしれないが,地図がなくなったのは『2』での数少ない改悪点だと思う。


インターフェイスやセーブなど,親切設計になった点

アクションの操作性が簡潔になっただけでも結構な驚きだが,それ以上に驚きなのがセーブポイントで一度だけだが回復できたり,ステージ中の至るところで回復アイテムを入手できたり,体力回復する青玉や忍法の使用回数を回復する赤玉が配置されている点だ。

『1』では回復アイテムがいくらあっても足りないってくらいに体力削られるのでいかにダメージを受けないか,忍法の使用回数をいかにケチるか,といったところに神経を使っていたが,『2』では体力が減っていたり,忍法を使いそうなシーンの直前や直後でうまい具合に回復することができるようになっている。

また,セーブポイントにしても細々と配置されているため,ザコ戦で苦戦しまくろうとも,一度乗り切れば回復できるって流れになっている。

ザコやボスとの戦闘は決してぬるいわけではないが,ステージ全体で考えると回復しやすいというだけでだいぶ難易度がぬるい印象を受ける。このシリーズをプレイするユーザにとっては,もっと過酷なことになってくれるほうがいいのかもしれないが,アクションゲームが好きだけどハードコアではないユーザもこれならなんとかクリアまでいけるようになっている(少なくとも,『デビルメイクライ4』の最低難易度でもそこそこ苦労した自分でもクリアできたのだから,多少の根気さえあればクリアできるはず)。こういった設計で売り上げが上がるとは思わないが,とことん難しくしてやろうというクリエイター本位以外の,敷居を低くしてより広いユーザにも遊んでもらおうという姿勢が垣間見ることができたのはよかった。

他にも武器や忍法の切り替え,アイテムの使用をショートカットでできるようになっており,メニュー画面を出さなくてもよくなっているのはよかった。ただし,ショートカットを利用するにもメニュー画面を表示するにも,ロード時間が数秒入る点はいただけなかった。


やり応え十分なベターなアクションゲーム

多少ゆるい仕様にはなったものの,相変わらずの激強な敵に何度も殺され,ちょっとした仕掛けに何度も失敗し,それでも自分のスキルがあがっていることを実感できるので,やられたから諦めるというよりは,今度こそは!という気にさせてくれる本シリーズをアクションゲームの最高峰たらしめた魅力とやり応えは健在。

だが,少々ではあるが目立つ粗や不満点が存在し,多くのアクションゲームと比べて突出した点がないのも事実。それでも,頭半分くらいは飛び出したベターなアクションゲームであったと自信を持って言える。

このゲームをやらずしてアクションゲーム好きは語れない,そんなゲームであった。
posted by タク at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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