2008年06月14日

[cinema]インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

原題:Indiana Jones and the Kingdom of the Crystal Skull
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:デビッド・コープ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス,キャスリーン・ケネディ
出演:ハリソン・フォード,ケイト・ブランシェット,シャイア・ラブーフ,カレン・アレン,レイ・ウィンストン,ジョン・ハート,ジム・ブロードベント
公式サイト:http://www.indianajones.jp/

過去のヒット作の続編が続々公開されていく中,19年ぶりに登場となったこの夏一番注目のアドベンチャー超大作。60歳を超えたハリソンおじさんは,歳のわりにはかなりがんばったアクションを披露してくれた。

前作の舞台から19年後の世界。インディの今度の相手は旧ソ連軍で,謎の力を秘めたクリスタル・スカルを巡って対立するという,分かりやすい設定。ここ最近これほどエンターテイメント性の強い作品を出してこなかったスピルバーグだけど,今回は久しぶりに稀代のエンターテイメント作家としての実力を発揮し,何も考えなくても誰もが楽しめる冒険活劇に仕上がっている。

また,いまどき珍しくCGを極力使わずに大掛かりなセットを使った映像は,少々古臭さを感じたが,逆にインディという映画の作風にうまくマッチし,良い雰囲気を醸し出していた。特に冒頭の旧ソ連軍とのドンパチアクション(予告でも散々流れている倉庫内のシーン)なんかは,あからさまにセットだと分かる映像なのに,陳腐さというものを感じず,ハラハラドキドキのアクションに仕上がっており,年齢的に動きが厳しいだろうと思われたハリソンのアクションも観るに耐えられる動きを見せてくれたので,一安心といったところ。

アクションシーンは満足できるものが観られると冒頭で見せ,今度はメインディッシュであるお宝を巡る冒険は,クリスタル・スカルを手にするまでの謎解き,スリルと神秘に満ちた遺跡での冒険など,ほんの少しの知的さとドキドキ感がうまく配分されており,アドベンチャー映画の基本がしっかり押さえられている。この辺は,同系統の『ナショナル・トレジャー』と比べても遜色ないどころか,主人公の中でいつの間にか謎が自己完結させられ,それを説明されるということがない分,こっちのほうが良い感じ。

ただ,スカルの正体がラストに近づくにつれてどんどんSFのオーラを纏い,ラストにはかなりトンデモなオチが待っているという,驚きとか呆れとか色々な感情が混ざった複雑な気分にさせられた。最後の最後でスピルバーグおじさんが大好きなものを堂々と出してくるとは……。まぁ,それでもインディの世界観が微妙なラインで崩れていないのがすごいというか,とにかく感心する。

その他,過去作ファンへのさりげないサービスシーンや,動物などを使ったお遊び要素も満載で,映画を楽しむための基本を丁寧に押さえており,誰でも楽しめる一本に仕上がっている。傑作ではないが,この夏の目玉映画としては十分期待に添える出来ではあった。
posted by タク at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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