2008年06月18日

[ライトノベル]モーフィアスの教室3 パンタソスの刃

モーフィアスの教室 3 (3) (電撃文庫 み 6-22)
三上 延
アスキー・メディアワークス
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直人が持つ『モーフィアスの鍵』とは別の鍵を持つ新キャラや,このシリーズのキーとなるであろう『赤い目』と呼ばれる存在が始めて姿を現した3巻目。

2巻と比べるとかなり重要そうなネタが多く含まれている。『赤い目』の存在もそうだが,夢神を消滅させることができる鍵『パンタソス』の登場と,その鍵を持つ新キャラはアクションがかなりできるやつなので,夢神との戦い方にバリエーションが増えた。これにより,アクションシーンに華が出てきた感じ。

アクションに華が出たのはいいけど,新キャラ性格はいまいち。
最初こそ考えてることがつい口に出てしまうことに笑えはしたが,何回も繰り返されると飽きてくるし,今後もそういうことがあるのかと思うと,かなりげんなりしてくる。

また,既存の登場人物たちも超がつくほど鈍感な主人公や,そんな主人公に惚れてるのにはっきりしなさすぎなヒロイン2人など,やたらにヤキモキさせられ,ニヤニヤするような青春というより,単なるじらしにしか感じず,あまり好めない展開。この3人に割ってはいるような,はっきりしたやつが出てきてもいいんじゃないだろか。って,そこに位置するのが今回の新キャラになるのかな?

キャラクターの愚痴はともかくとして,1,2巻にあったような悪夢に苛まれる恐怖は今回ほとんどというかまったく描かれず,アクションシーンがやたらと多くなって内容が凡庸化している。
以前,この作品を劣化版『断章のグリム』と評したけど,劣化でもまだそっちのほうがよかった。このアクション重視の作風はこの巻だけであってほしい。

『赤い目』については,初登場ということで核となるストーリーに進展が見られるかと思ったが,理由は分からないが普通の夢神とは違う特異な存在であること,夢神を暴走させて体を乗っ取ろうとしているらしいこと,といった情報を得た代償として謎が増えるばかり。もうちょっと情報くれてもよかったんじゃないかと思う。

また,この『赤い目』の存在の思わせぶりな登場の仕方と,意味不明な目的,実体が掴めず悠々と逃げられる展開など,どこぞのつい最近最終回を迎えたらしい某犬妖怪の漫画に出てくる宿敵を彷彿させるのは気のせいだろうか。

まさか,某犬妖怪漫画同様,戦っては逃げられるという展開を繰り返してシリーズを続ける気じゃあるまいな。ちょっと嫌な予感がしてしまうのは気のせいだろうか。気のせいだといいな。
posted by タク at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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