2008年06月28日

[cinema]アフタースクール

監督・脚本: 内田けんじ
出演:大泉洋,佐々木蔵之介,堺雅人,田畑智子,常盤貴子
公式サイト:http://www.after-school.jp/index.html

予告は邦画特有のセンスのなさと,つまらない映画を宣伝する常套句「これすごく面白いよ」的な宣伝によって地雷臭をプンプンと漂わせてたが,中身は予告からは想像できないくらい面白かった。

出産を間近に控えた美しい妻を置いて,別の女と失踪してしまった男を捜すため,ひねくれた探偵と失踪した男と同級生だった教師が調査に乗り出すというストーリーで,小規模な近年邦画ではありがちな設定。

前半に関しては,教師と探偵のお互い少しずれたコミカルな会話で楽しませ,失踪した男の調査ももったいぶらずに次々と手がかりが明かされていくため,かなりテンポよくストーリーが進む。そのため,邦画にありがちなじらした演出というのを感じさせず,突出した面白さはないが,期待してたよりは楽しめそうという出来だった。

後半になってからは,この映画の核とも言うべきどんでん返しとともに男がなぜ・どこに失踪かが明かされる。その内容は予想外のことだったのでやられた感は確かにあった。だが,同時に卑怯な不意打ちのようにも感じされた。

真相辿り着くまでには,この手の作品には当然かかせない真相を明かすいくつもの伏線が張ってあるのだが,その伏線はあまりうまいものではなかった。というのも,それらのシーンは真相に結びつけることができるシーンではあるが,どうとでも解釈できるシーンばかりで,いざ種明かしで「実はこのシーンは伏線だったんだよ」と語られても,「あ,そうだったんだ? で?」と思うだけ。そこに驚きを見出すことができず,ただただ予想外の真相が突然現れたという印象が残るだけ。もう少しうまい騙しの演出がほしかった。

真相に辿り着いたときにカタルシスを得ることができなかったが,それ以外は概ね面白かった。ハリウッドなどを下手に意識した金ばかり使った自称大作とは違う,久しぶりに邦画らしいエンターテイメント映画を楽しませてもらった。
ラベル:邦画 映画
posted by タク at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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