2008年10月26日

[cinema]ゲット スマート

昔大ヒットしたTVドラマを映画にしたらしいが,そのオリジナルな観たことなし。でも,オリジナルを知らなくても十分笑える映画だった。

極秘諜報機関で情報分析官として勤務するスマートが,憧れのエージェントになったことではしゃぎまくり,頭も切れてアクションもそれなりにこなせるのにかっこつけなせいで,せっかくの頑張りが空回りしてギャグになる,というのが大まかなところ。

スマートだけに着目すると,『Mr.ビーン』が真面目なキャラになっただけという印象もあるんだけど,スマート以外にも,オタク気質でどこか陰湿だけどスマートの出世を祝う憎めない同僚をはじめ,真面目なはずなのにどこかしら抜けたキャラが多い。ザ・ロック(この作品ではこの名前ではなく本名?になったらしいが)演じる2枚目エージェントのようなギャグとは縁遠そうなキャラもいるが,そいつにしてもかっこよさを見せ付けた後に壁にぶつかったり,筋肉バカキャラっぽいところがあったりと,ギャグキャラの素質を十分に備えている。ギャグがないのはヒロインくらいだろうか。

ギャグの内容にしても,下品なネタはあまりなく,見ただけで笑いのポイントが分かる体を張ったギャグが多いため,多少好みに合わない点がありつつも声を出して笑ってしまうシーンが多かった。また,アメリカのコメディものにありがちな,あっちの人間じゃないと笑いのポイントが分からないような洒落の利いた会話というのもなく,日本人の自分でも会話の中で何がおかしいのかが分かりやすくなっていたのはポイント高し。

コメディとしてではなく,スパイ映画としても十分面白い出来。スマートの情報分析官としての分析能力で敵のアジトを突き止めたり,陰謀を食い止めたりと,本格的なスパイアクションと比べるとアクション面は弱いかわりに知の部分で他との差別化がうまくなされている。この映画を観て,こういう頭脳で活躍するタイプのスパイ映画ってないなぁ,と思い,コメディではなく本格的に頭脳勝負のスパイ映画を……と思ったけど,そうなるとかなりレベルの高い脚本じゃないとただ地味なだけの映画になるので,この映画のように一要素にとどめておくのが無難というものか。

コメディとしてもスパイものとしてもいけるが,さらにもう一点,スマートとヒロインの恋についてはコメディのストーリーで仲を進展させた時点でコメディっぽさが抜け切らず,ちょっと蛇足な感じがした。また,この二人の恋が映画を盛り上げるでも面白くするでもなかったので,余計に必要性を感じず,このあたりはハリウッド大作らしい色々詰め込む悪い癖だなぁ,といったところ。

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原題:Get Smart
監督:ピーター・シーガル
脚本:トマス・J・アッスル,マット・エンバー
出演:スティーブ・カレル,アン・ハサウェイ,ドウェイン・ジョンソン,アラン・アーキン
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/getsmart/
posted by タク at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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