2008年12月14日

[cinema]トロピック・サンダー/史上最低の作戦

全編に渡って繰り広げられる戦争映画のパロディや登場人物たちのボケに対し,どこまでツッコミできるかでだいぶ面白さが変わるなぁ,という印象を受けたコメディ映画。

予告トレイラーからおバカで下品なコメディになってるんじゃないかと想像していたけど,そういう大人が蓋を閉めたくなるような臭いネタは,イメージしてたほどはなかった。まぁイメージしてた程度の問題であって,実際下品なネタは随所に盛り込まれてはいるんだけど,騒ぐほどじゃないというレベル。

この映画には,あまり戦争映画を観ない自分でも「あ,これって○○だ」と露骨に分かるものから,「もしかして○○?」と曖昧なものまでパロディ化しているところが全編に渡って用意されている。

仮にもパロディなんで,元ネタはすごく真面目なシーンなのにこの映画ではおバカなシーンになっているというギャップによる笑いはあるけども,他のパロディ映画と比べると必要以上におバカになりきれてない印象あり。これは,戦争映画に対する風刺も入っているらしいので,その辺でちょっと真面目さが出てしまったせいかもしれない。

パロディはパロディでいいとして,むしろ笑いの主にきているのは,一つ一つのシーンに登場する人物たちのマイペースを崩さない天然ぶりがもたらす置かれた状況とのギャップ。映画の撮影シーンと命の危険すらある麻薬組織のテリトリー下であろうと基本は変わらず,一人はあくまで映画の撮影だと思い込み続けてるし,映画じゃないと察知しているメンバーもメンバーで,どこか危機感というものがない。

そうした置かれた状況と役者たちの言動のギャップは,そのシーンそのものとオチを何も考えずに観ていてもそれなりに面白いけど,それ以上にツッコミしないのは損とすら思えてくるほどツッコミどころがあまりに満載すぎる。なので,ツッコミができるか,によってだいぶ面白みが変わってくる。

ただ,そうしたツッコミってのは他のコメディにも当然あるわけだけど,そのほとんどがオチに対するものに対し,この映画はボケている最中,オチに至るまでの過程にそうしたネタをつき込んでおり,他のコメディとは違った印象を受けた。こういう過程で笑わせる作品ってのは嫌いじゃないので,結構楽しむことができた。

あと,カメオ出演していると聞いていたクルーズさんとこのトムも本人のイメージからはだいぶ違った格好と数々の暴言で笑わせてくれた。最後にはちゃっかりいいとこどりまでする(いい意味での)うざさもあり,主演映画で俺様やるよりこういう脇についてバカやってるほうがずっといい味出すんじゃないかと思った。そういやコメディじゃないけど,『マグノリア』も評価高かったよなぁ,とか思うとますますそうしたほうがいいんじゃないだろうか。ま,脇が嫌なら,主演でバカやるのもありだけど。

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原題:Tropic Thunder
監督:ベン・スティラー
原案:ベン・スティラー,ジャスティン・セロー
脚本:ベン・スティラー,ジャスティン・セロー,イータン・コーエン
出演:ベン・スティラー,ジャック・ブラック,ロバート・ダウニー・Jr.
公式サイト:http://www.shijosaitei.jp/
posted by タク at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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