2009年01月01日

[Wii]ロストウィンズ

海外のゲームメディアで絶賛されたWiiウェア専用の横スクロールアクションアドベンチャー。ボリュームは少なかったが,無駄に細かい部分にこだわった丁寧な作りが楽しいゲームだった。


細部にまでこだわったWiiリモコンで風を操るアクション

『ロストウィンズ』は一見するとかなり不自由な横スクロールアクションになっている。

ヌンチャクコントローラーのスティックで主人公のトクを操作するんだけど,単純に左右の移動速度が結構遅い。さらにジャンプもできないので,ちょっとした段差でもよじ登るアクションが入り,しかもそのモーションがゆったりしているので,これがこれからも続くのかと思ったら,プレイ開始直後から早くも軽くイラっときた。

だけど,このゲームの特徴であるWiiリモコンで風の軌道を描き,その風を利用してトクを移動させることで,移動速度も普通にトクを歩かせるより早いし,段差も飛び越えることができるようになるので,だいぶイラつきが軽減された。

風を利用したアクションやマップ上の謎解きは,プレイ時間が短いわりにはバリエーションが豊富。単純にトクを移動させるだけでなく,火や水を飛ばしたり,そこらに転がっている岩を動かすことが可能で,そういったアクションを利用した謎解きを一気に詰め込むのではなく,段階的に散りばめられているので,進めるごとに新しい何かに出会う感じ。

また,アクションの種類もストーリーを進めるにつれて増えていき,その直後に新アクションのチュートリアル的な仕掛けが施されていたりと,思わず『ゼルダ』を彷彿とさせる面もあるんだけど,若干残念なのがチュートリアルが中途半端という点。

新アクション追加のたびに,そのアクションをどうすれば実行できるのかの説明がかわいらしいイラストとともに説明してもらえるのはいいんだけど,そのアクションをした結果,具体的に何ができるのかの説明が抜けていて,一部謎解きでネット上を彷徨うはめにorz。大半というか90%くらいはチュートリアルの絵を見ただけで何が起こるのかがパッと見分かるものだったのでいいけど,残り10%くらいはその限りじゃなく,チュートリアル見ても一体何が起こるのかさっぱり。その辺のフォローはほしかった(もしかしたらダウンロードした説明書をよく読んでいたらわかったのかもしれんけど・・・)。

マップ上に存在する敵の倒し方についても,どうすればいいのかの説明がなかったので,思わずクリ○ーみたいに踏み潰せばいいのかと実行→ダメでしたとなり,その後も倒し方を試行錯誤すること数回。分かってみれば,なるほどと思わず唸る内容だし,倒し方を手探りするというのもゲームの楽しみっちゃ楽しみで,試行錯誤したこともまた楽しかったのでいいけど,同時に少々不親切だったかなぁ,とも思った。

直接ゲームとは関係ないところだが,村の人間がいるところで風を起こすと,風の軌道に応じて村人毎に違った反応をしたり,木や草などが揺れたり,風車が回ったりと無駄に細かい部分にこだわっているところに感心というか,いい意味でバカだなぁと思った。僕はこういう遊びはもっとやれってタイプなんで,次回作を考えているなら,世界観ぶっ壊してもいいから一発ギャグとかも入れてくれると楽しそうなんだが,さすがにそれは無理か。


高品質のグラフィックと音楽に彩られる幻想的な世界

悲しいことにWiiでもトップクラスと断言していいくらいグラフィックが綺麗。デフォルメされた世界観と横スクロールという限定されたカメラワークでのビジュアルとはいえ,少なくともGCレベルには達している。

『小さな王様と約束の国』のゲーム画面を初めて見た時も思ったが,Wiiウェアという容量が限定されたソフトですらこんだけグラフィックがんばってるのに,パッケージで6800円とかフルプライスで売りつけてくる手抜きソフト群はもっと真剣に取り組んでほしいと小一時間。しかも,『小さな〜』はスクエニだし,と言い逃れができたかもしれないが,このゲームは大手メーカーではないという事実。どんだけ他メーカーがWiiでゲームをなめて作っているのかが分かる。

そんな愚痴はまぁ置いておくとして,このゲームのグラフィックで特に驚いたのがイベントシーン。ただでさえ綺麗なグラフィックなのに,イベントシーンになると演出のため4:3から16:9の画面構成になり,さらに3Dグラフィックの表現というか演出として見られる特殊効果のいくつかを拝むことができ,短くて地味なイベントでも手を抜かなかったところにとても感心した。

あと忘れちゃいけないのが音楽。どことなく中国系の楽器のようなメロディで奏でられるBGMは,幻想的で緩やかな世界観を表現するのにぴったり。サントラCDとか出ないのだろうか。


ストーリーぶつ切りにはがっかり

多少悩むこともあったけど,3時間ちょっとくらいでクリア。容量が限られていること,価格も1000円とお手軽なこと,アクションゲームであることを考慮して,まぁこんなもんかなと思う。ただ,フルプライスで売っているようなアクションゲームと比べると,タイムアタックみたいなものはあまり意味が見出せないゲームだし,集めることに意義があるらしい人形みたいなものを集める要素はやり込みとしては弱いし,とことん遊びつくしたいというタイプの人にはお手軽な値段でもお奨めできない。

また,なにやら強大な魔物が復活したのかするので,それを倒すないし阻止するのが目的だったはずなんだけど,所謂「俺たちの戦いはこれからだ」という少年漫画の打ち切りにありがちな終わり方をしており,連作である点もちょっとマイナス。

過去にドリキャスで『エルドラド・ゲート』という隔月で続きが発売される連作RPGがあったので連作であることに抵抗事態はなかったが,それなら最初からそう言ってほしかったという複雑な思いが。

いくら安いとはいえ,知らないメーカーが製作した新規タイトルが連作の1作目ですって発売されたら,いくら面白いと言われても手が出しにくくなると思うのは仕方ない。それでも,これから盛り上がってくるなってところで「次回へ続く」には肩を落とした。最初からその予定なら,もうさっさと続編作って出してくれって感じだ。・・・ほんと,マジで早くお願いしまふ。
posted by タク at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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