2009年01月11日

[cinema]チェ 28歳の革命

20世紀の革命家チェ・ゲバラの半生を描いた『チェ』を2部構成にした作品の前編。革命家という波乱万丈もいいとこの人物を描いているが,そこはソダーバーグ作品,とっても淡々としていて油断していると安眠してしまいそうになる映画だった。

革命後のアメリカでのインタビューや国連での演説,それらの合間で垣間見せるゲバラのプライベートな一面が白黒で映し出され,そこで語られたor語られる革命戦争時の出来事を振り返るという2部構成で,ゲバラがどういう人物だったのかが描かれている。

伝記映画の宿命かもしれないが,キューバ革命という中でもゲバラの人物像が特に浮き彫りになるような場面を切り取った形になっているため,ストーリーに連続性があまりない。あと,なぜ南米各国の革命に拘るのか,という点もあんまり触れていないためため,この人のことをまったく知らない状態で観るとよく分からないって結果になる。

まぁ,この映画を観ようと思った時点でゲバラという人物に関心がないわけではないはずだから,最低限の知識は得ているだろうという前提で話を進めるのは問題ないかもしれないけど,それでも,ゲバラは知らないけど監督や主演のファンだから観るという人もいるかもしんないわけで,そういう最低限知っていてほしい知識とかは劇中でも多少触れてほしかったかなって気もする。

この監督の映画は,一番華のある『オーシャンズ』シリーズでもそうだったけど,演出がとにかく淡々としていて,普通ならもっとドラマチックだったり,ド派手な演出があってもいいだろうって思うようなシーンも地味に進行するため,退屈になりがち。この辺はもう諦めてはいるけど,それでも革命戦争を勝利で飾るシーンくらいは,勝利したのを実感できるくらいのドラマチックな演出があっても罰は当たらないんじゃないかと思うわけですが。

とはいえ,エンターテイメントとして成り立たせるためにドラマチックな演出やらゲバラという人物像を美化していない分,ゲバラという人物は決して映画のようなヒロイックな英雄やヒーローではないし,カリスマと言われるようなすごい人物でもない,あくまで前線に立って革命に身を投じる一個人であるというのが強く出ている。それが映画としていい悪いは置いておいて,いい意味で泥臭く描かれていると感じた。こういう泥臭さは嫌いじゃない。

認識能力が低いせいかもしれんけど,出番があんまりなく,その後のストーリーにも大して重要性がない人も含めて個人名がたくさん出てくるため,「この人誰だっけ?」が何度も頭をよぎった。しかも外人の顔はよく分からないというか,自分はよほど個性的じゃないと同じに見えちゃう日本人なんで,最後まで顔と名前が一致できたのなんてせいぜいゲバラとカストロ,あとは後にゲバラの妻となるネーちゃんくらい(って名前忘れてら)で後はさっぱり。後世に伝わるほど名前が有名じゃない人にもスポットを当てたかったのかもしんないけど,もうちょっと絞ってもよかったんでないかな。

一応後編も楽しみにはしているけど,なんとなく後編も同じように淡々としているんだろうなぁ,と思うと,睡魔に負けないように気をつけなければと思う次第。

公式サイト
ラベル:映画 伝記
posted by タク at 23:57| Comment(1) | TrackBack(0) | 2009年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
寒くなりましたが、頑張って下さい!!!応援しますね!!!遊びに来てね!!!
Posted by アフィリで楽しく毎日が給料日@中里 at 2009年01月12日 08:02
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