2009年02月15日

[Wii]アナザーコード:R 記憶の扉

任天堂×CING。DSで2度タッグを組んだ両者が3度目に選んだのはWii,しかも4年前にDSで発売され,ハードの特長をフルに活かした仕掛けをふんだんに盛り込んだアドベンチャー・ゲーム『アナザーコード』の続編。
DSを買うきっかけにした作品の続編ということもあって,CINGがWiiをどう料理するのか期待したが,結果はWiiリモコンの特長を活かすのではなく振り回されてしまっていた。


Wiiリモコンに振り回された仕掛け

DSで出た2作同様,今回も仕掛けを解きながらストーリーを進めていく。前作同様に入手するアイテムやDASと呼ばれる機械,さらに今回新たに登場したWiiリモコンと形状が同じRASという機械の登場でバリエーションに幅ができたものの,Wiiリモコンの特長を活かそうとした仕掛けが洗練されておらず,逆に特長に振り回されてしまってる印象を受けた。

今回も集めたアイテムやヒントを駆使し,頭を使って仕掛けを解いていく作業は簡単なものから骨が折れるまで様々で,解いたときの達成感はあるにはある。Wiiの最大の特長ともいえるモーションセンサーやポインターデバイスもふんだんに取り込んでいるのだが,お世辞にもうまい使い方ができたとは言えない。

ポインターデバイスの使い方は調べたいオブジェクトを指定するのが主で,DSのタッチペンで十分代用が利く程度の用途がほとんど。まぁ,これはある種仕方ないとも言えなくもないが,モーションセンサーにしても,リモコンを縦や斜めに持ったり,押したり引いたり回転させるくらい。しかも微妙に反応が大雑把なのでたまにいらつく場面もあり,ついでに言えばこれらを使用した仕掛けが面白くない。モーションセンサーを使った仕掛けはこうするしかなかったのかと疑問が沸いた。

数少ないよかった点としては,RASを使って扉のセキュリティを解いていくところ。セキュリティを解くため表示されたコマンドに従ってWiiリモコンのボタンを押すのだが,単純にボタンを押すだけでなく,+-ボタンを演算子にしていたりと,指示されたコマンドは一つだが,押すボタンは複数使う必要があるなど何かと考えさせる点が面白かった。ただ,これってWiiの特長を活かしたかといえば微妙なところ。

とはいえ,DS版でも出たDASを使用した仕掛けはより洗練されたもの,一筋縄ではいかないものを取り揃えており,考え応えのあるのがいっぱいあった。なので全体で見たら不満は少ないのだが,Wiiリモコンの特長を活かそうとするあまり,これって面白いの?というのが目立ってしまったのも否定できない。これならDSでより洗練されたものを出してもよかったんじゃないかと思う。


グラフィックの出来はいいが,テンポを悪くしてしまった3D化

トゥーンシェイダーで描かれたグラフィックは,Wiiの中でも特別優れたものではないがかなり良い出来。
モーションがカクカクなため,動いた途端にポリゴンしちゃっているがパッと見はアニメといってもいいキャラクター。ゲームキューブのころから妙に強かった水の表現。移動を横スクロールにしたことで見える部分を限定した風景。どれも見た目で十分に楽しめる出来。惜しむらくは,光源処理などがまったくされていないことだが。

パッと見はすばらしいので3D化したことに問題はなかった,と言いたかったが,実際はそうもいかない。

これは3Dにしたことの宿命かもしれないが,せっかく気持ちよくテキストを読み進めているのに,キャラクターが台詞にあわせて身振り手振りしたり表情を変えるモーションが終わるまで次のテキストが出てこないなど,テンポを崩される場面が多々あった。

2Dの時代にも間というものを意識することはあったが,あれは間の演出ゆえ気にならなかった。だが,既に表示されたテキストに対して行われるモーションに対しての待ちをさせられるのは結構苦痛だった。


ストーリーがよかっただけにシステム面で残念な作品に

13年前に死んだ母と訪れた湖に来たアシュレイ。そこで母が何をしていたのかを思い出し,13年前に起こった母の死の新たな事実に近づいていく過程は前作と似ているが,そこに親子の物語をエッセンスとして盛り込み,最後には思わずホロリとさせるストーリーで,エンディングを迎えたとき,とても清々しかった。

また,前作では幽霊のパートナーのエピソードもあったけど,基本的にはアシュレイは孤独という状況。それに対し,今回は前作のアシュレイと似た状況に置かれたパートナーのマシュー,さらにアシュレイが出会う様々な人々との交流など,『ウィッシュルーム』ほどではないが複数の登場人物のエピソードが入り混じっており,人と人の繋がりを描いていた点もよかった。

多少強引な展開もあったけど,ストーリーは概ねよし。ついでに,色々調べることでアシュレイが様々な反応をするのも面白かった。それだけに,Wiiの特長に振り回された仕掛けやテンポの悪いテキストなど,システム方面で目立つ不満があったのが残念でならない。


アナザーコード:R 記憶の扉
任天堂 (2009-02-05)
売り上げランキング: 146
posted by タク at 23:50| Comment(0) | TrackBack(1) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

パパのお仕事「ニンテンドードリーム4月号」_『街』と『428』の謎に迫る!
Excerpt: どもです、MW岩井@旦那です。 きょうは久々に、僕のお仕事のお話をさせていただきます。 きのう発売となった『Nintendo DREAM 4月号』は、『街もり』の最新付録「完全アイテムカタログ」つき..
Weblog: 倖と伶のいくじにっき
Tracked: 2009-02-22 08:20
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。