2009年03月11日

[Xbox360]スターオーシャン4 -The Last Hope-

前作から6年,ディレクターズカット版からも5年ぶりとなった『スターオーシャン(以下SO)』シリーズ最新作。ハードをXbox360に移したことでグラフィックはよりリッチで美しくなり,アクション性の高い戦闘も前作よりシンプルなシステムになったことで攻撃がテンポよく繋がって爽快さがあり,エフェクトの派手さもプラスしてより楽しいものに仕上がっていた。


ド派手なエフェクトとスピード感溢れる戦闘

『SO』シリーズといえばもっとも大事なの戦闘。今回も60fpsでキャラクターが滑らかに動き,ド派手なエフェクトを多用した色彩豊かな戦闘が楽しめた。

4の戦闘では攻撃が次々と繋がる爽快さを意識されている。3では行動するたびに減るGutsや強弱攻撃などによって,行動の一つ一つを考えながらプレイしていたのに対し,それらを排除して1や2のようにシンプルなものになっている。
また,RT/LTボタンにはそれぞれ最大で3つ技または魔法を登録することができ,テンポよく押すことで強力な技が繋がるだけでなく,リンクコンボというダメージボーナスもつくようになっており,ド派手なエフェクトも手伝ってかなりアドレナリンを刺激される出来。

さらに,4で追加されたラッシュモードという,テイルズで言うところのオーバーリミッツのようなシステムも導入されたことで,操作キャラクターの動きがよりスピーディになるだけでなく,攻撃を受けてもひるまなくなるので,仲間から回復してもらうことさえ忘れなければ力強く戦うことが可能になっており,爽快な方面に戦い方の幅が広がっていて好印象。
またラッシュモードには一方的に技を繰り出せるラッシュコンボモードというものがあるんだが,使える技がRT/LTボタンに登録した技しかないので,そこはちょっと地味な印象があった。なんでもテイルズの物真似をすればいいわけじゃないが,ラッシュコンボモードならではの大技とかがあればなぁ,とちょっと惜しい気持ちも。

4に追加された要素でもう一つ忘れてはならないのがサイトイン/サイトアウトという視界の概念。
敵から狙われた状態でBボタンを一定時間長押しし,左スティックを傾けることで敵の視界からサイトアウトすることで,スローモーションになってマトリックスばりのアクションを決めながら敵の背後につくことができる。
サイトアウトは戦闘を有利に進めるのにも有効だが,何よりサイトアウト中の映像がとても綺麗で,約一名でんぐり返しする幼女がいるものの,それ以外はかっこいいアクションをで魅せてくれるので,ついついザコ相手にもサイトアウトしたくなってしまう中毒性があった。

戦闘の内容自体はとても満足だったが,キャラクターが覚える技や魔法の種類が少ないのはちょっと残念なところ。あまり多すぎてもあれではあるが,さすがに一人あたり10個に満たない技では寂しいところ。魔法についても20に満たないし,もう少しバリエーションがほしかった。

少年漫画の王道を行くストーリー

宇宙暦10年。地球人類が宇宙開拓に乗り出した時代を舞台に,宇宙船カルナスに乗って複数の惑星を巡り,シリーズの設定としてあった未開惑星保護条約が成立するまでのストーリーが描いている。

トライエース作品というとストーリーの評判がかなり悪いのが常だけど,『SO4』のストーリーの肝である未開惑星保護条約が成立するまでの経緯は,個々の惑星でのエピソードを通してキャラクターたちの心理も含めてきちんと描かれており,うまくまとまっていたと思う。

また,もう一つのキーワードともいえるのが「仲間」という二文字。
主人公たちは何かとこのキーワードを連呼することに多少うんざりはするものの,「友のため」「仲間のため」戦うというのは少年漫画の王道テーマとしてなんだかんだで熱くなれるものがあったし,主人公が真っ直ぐ突き進む熱血タイプなのでテーマ自体が胡散臭くならなかったこと,中盤から終盤にかけて銀河の命運をかけた戦いにまで発展していくことも合わさって,ストーリーを盛り上げてくれていた。

総じて本編ストーリーの根本やキャラクターの本編上の役割は概ね満足でとても楽しめた。まぁ,トライエース作品は『ヴァルキリー・プロファイル2』以外はわりとストーリーも楽しめたし,評判が特に悪い『SO3』のオチはSFらしさがあっていいと思っていたような人間なんであてにはならない"楽しめた"かもしれんけど……。

ただし,ストーリーが語られるイベントシーンには大いに不満あり。

これまでの『SO』シリーズでも多少長いイベントシーンはあったと思うが,5〜10分は当たり前,最長で30分を超えることすらあるイベントシーンが連続することは少なくともなかったはず。色々と丁寧に語ってくれるのはいいが,ゲームで10数分見ているだけというのはかなり苦痛。要点をより明確にして短くするべきだったと思う。

さらにイベントシーンの苦痛を増長させるのがキャラクターの動き。実際に自分で操作するバトルでは滑らかにスピード感溢れる動きを見せていたというのに,イベントシーンでは素人がやる学芸会やら人形劇を見させられているようなぎこちない動きばかりで,長時間見せられるクオリティに全然達していない。

PSの頃は2Dだったので気にならなかったが,3D化してからのトライエース作品のキャラクターの演技はほんとにダメすぎる。このあたりは他社というかスポンサーのスクエニに任せたほうがいいんじゃないだろうか。

はめをはずしたプライベートアクション

これまでも本編中では決して見せないキャラクターの一面が見えたり,仲間との仲が進展してイベントが発生したりと,キャラクターに対する思い入れを深めることに一役買ってきたプライベートアクション(以下PA)。

今回のPAは,公式サイトで動画が流れてネットの一部で話題になったエッジ・バッカス・ウェルチのぶっ飛んだ漫才も含めて,過去最高にはめをはずした(いい意味で)ひどいものが多く,たくさん笑わせてもらった。

特にひどいのが,ウェルチ絡みのPA。新しい仲間が追加される度に毎回対応するエッジをはじめ,絡まれた仲間たちを唖然とさせるウェルチのぶっ飛んだ言動は,出典元を知っているとダメ人間度があがりそうな気にさせるものばかりで,それがとても楽しい。ストーリーが進展するたびに,今度はどんなダメ人間なネタを披露してくれるのかと,真っ先にアイテムクリエーションルームに向かう自分がいた。

そのほか,各キャラクターのやりとりでは落ち着いた内容のものもあれば,鬼と化したレイミとエッジのその後をはじめ,これはひどいと思えるものが取り揃えてあり,どんだけひどければ気が済むんだよ(笑)と思わずにはいられなかった。

楽しいPAが多かっただけに,残念だったのがPAが起こるのが宇宙船の中だけなこと。過去シリーズでは立ち寄った村や街ならではのキャラクターたちの反応や絡みが見られただけに,今回そういうのがなかったのは残念というかもったいないと思った。まぁ,宇宙船限定になったことで,PAのために惑星を行き来したりする必要がなくなり,シンプルにPAを追えるようになったともいえるが……。

全編通しての不満点

細かい不満はいくつもあるが,それを挙げるとキリがないのがトライエース作品なので特に気になったところを挙げていく。

まずは今回も健在なシリーズでおなじみとなるアイテムクリエーション(以下IC)。3の時みたいにスキルレベルに応じて作られるアイテムがランダム+お金がバンバン消えていくのとは違い,レシピを手に入れるか作成し,素材を手に入れればほしいアイテムを作れるようになったため,IC自体のストレスはだいぶ軽減された。だが,ICをするには宇宙船まで戻らないといけないのが難点。

Disc2枚目まではそこまで苦にならないし,本編をただクリアするだけなら宇宙船に戻るという作業だけで済む(これもそれなりに面倒だけど)。だが,終盤になると惑星間をテレポートできるようになる代わりに宇宙船がラスダンの惑星に不時着状態になるため,ICするためにはラスダンの惑星にテレポート→宇宙船へ,ということなる。そうなると,ネット上でも話題にあがっている過去の惑星に行くためにDisc2に,ICのためにDisc3に入れ替えることになり,これが思ったよりストレスになった。

これまでDisc入れ替え自体は別にいいと思ってきたが,それはあくまでストーリーの進行上でのDisc入れ替え。行きたい場所に行くためにDiscを入れ替えるというのは相当の不満要素。ストーリーが進行するに伴い行けなくなる場所ができるのとどっちがマシかと言われると悩むが,むしろどっちもダメだろって感じだ。

このDisc入れ替え問題は街人やショップで依頼されたクエストや,クリア後の隠しダンジョンに行くにもDisc2枚目に存在したりするため,同様に起きる現象。3枚もDisc使ってこういう仕様にするというのは,1枚あたりに入っているデータ容量が相当でかかったということなんだろうか。ロード時間は快適にすることに努力をしているだけに,こういうところでも遊ぶ側が快適になるよう心がけてほしかったところだが……。

また,綺麗なグラフィックに誤魔化されがちだが,街やダンジョンが過去シリーズでもかなり少ないこと,街自体が狭い上に人が少ないこと,広いフィールドがあっても平原で無駄な広さを感じてしまうなど,次世代機に移行したシリーズ作品が共通に抱えてしまった問題点も垣間見え,これまた残念だった。

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posted by タク at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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