2006年11月11日

[ライトノベル]シゴフミ 〜Stories of Last Letter〜

シゴフミ―Stories of Last Letterシゴフミ―Stories of Last Letter
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] シゴフミ―Stories of Last Letter
[著者] 湯澤 友楼雨宮 諒
[種類] 文庫
[発売日] 2006-10
[出版社] メディアワーク..
>>Seesaa ショッピングで買う

こんな作品

黒い切手が貼られた手紙――想いを残して死んでいったひとが,その想いを大切なひとに伝えるために届けられる死後文。その死後文を届ける少女・文伽と相棒である喋る杖・マヤマの,死後文に関わる人々との交流やそれぞれの想いを描いた3つのエピソードをひとまとめにしたオムニバス形式の作品。

――友人へ 恋人へ 家族へ

それぞれの想いを届ける死後文がもたらすほんのり優しい作品。


感想

オムニバス形式ということで,一つ一つのエピソードが小規模ながらうまくまとまった作品でした。しかし,一つ一つが短いエピソードなだけにこの作品の設定やら人物紹介などが多少軽薄になっている感は否めませんでした。
ですが,メインの登場人物である文伽とマヤマについては説明はなくとも文章によって描かれている内容から大体の人物像が把握できます。死後文がどうしてあるのか? とか,マヤマは何故杖のくせに喋れるのか? とか,スケジュール管理がどうとか上司がいるっぽいとか,なんだか色々ありそうな設定については,あとがきから2巻目が出ることも書かれていたので,今後明かされていくのかもしれません。

さて,一つ一つのエピソードはまとまっていながらも,死者が大切なひとに向けて何かしらメッセージを伝えようとするというテーマ自体はそれほど目新しくもなく,エピソードの内容自体もそれほど特別なものではなく,かなり使い古されたものと思っていいものでした。
ですので,死後文とそれを受け取ったひとたちだけの物語では退屈だったでしょうが,その死後文を届けるどこか冷めた感じの中にもお節介な文伽と,お調子者でひとというものがどういうものなのかを興味深々でいるマヤマとの漫才のようなやりとりが随所に盛り込まれており,死後文を書いたひと,それを受け取ったひと,そしてそれを届けるひとの3つの視点が交差していくところが面白く,またうまくまとまっていたことがよかったと思います。

続編は楽しみながらも,あまり続けすぎるとダラダラしたものになりそうなので,その辺を気を付けてほしいなぁって感じです。


posted by タク at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。