2007年07月21日

[cinema]傷だらけの男たち

原題:傷城
監督:アンドリュー・ラウ,アラン・マック
脚本:フェリックス・チョン,アラン・マック
出演:トニー・レオン,金城武
http://drywhisky.com/index.html

「『インファナルアフェア』の名前に釣られたこっちが傷だらけだよ」と見終わった瞬間思っ……てはいないけど,思い返してみるとそんな感じの作品。

今回も2人の男の物語で,かつて恋人に自殺された元刑事の探偵ポンと,億万長者のおっさんを殺した犯人の2人が主軸となっている。
公式サイトなんかを見ると,おっさん殺した犯人が何者かとか言われているのだが,映画を観ると犯行時の映像をもろ出しにしていて,ぶっちゃけ犯人はトニー・レオン演じるポンの刑事時代の上司ヘイで,殺されたおっさんの婚約者という位置づけの人。最初から犯人という種は明かしている。

じゃあ何を見所にすればいいのかと言えば,ポンが真犯人に辿り着くまでの調査で発覚するヘイの真実や,ヘイの犯行後の後ろめたい気持ちを隠しながら生活する姿,いつまでも恋人の自殺から立ち直れないポンの姿など,どこか痛々しさを感じさせる部分で,題名通りに傷だらけになった男たちの物語をいかに楽しめるかにかかっている。だけど,ドラマを語るにあたって2人に対するバックグラウンドや心理描写がいまいち描ききれていないように感じたし,彼らの脇を固める役者陣があまり前に出てこないので空気化してしまっている。そのため,よりヘイとポンという2人の男に対する比重も大きくなるのだが,肝心の2人が抱える傷も,リアルに彼らのような目にあったらとてもつらいのだろうけど,作り物の映画という中ではどうしても予定調和というか,典型的すぎて拍子抜けしたというか。結局,あまり感情移入できずにクライマックスを迎え,最後の2人の傷の晒し合いのところが盛り上がりきれなかった。
posted by タク at 20:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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