2007年09月29日

[cinema]さらば、ベルリン

原題:The Good German
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:ポール・アタナシオ
原作:ジョゼフ・キャノン
出演:ジョージ・クルーニー,ケイト・ブランシェット,トビー・マグワイア,他
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/thegoodgerman/


娯楽大作よりも作家性が強く出ても違和感のない小規模なほうがこのスティーブン・ソダーバーグ監督の作品はいい。そんなことを強く実感させる作品。

この作品はポツダム宣言直前のドイツを舞台にした作品でその時代風に撮ることにこだわったらしく,ただ映像を白黒で撮るだけじゃなく全体の流れや音楽による演出,映像一つ一つのカットなど,細かいレベルまで1940,50年代の匂いがプンプン漂ってくる。そんなテイストのため,今のCGバリバリのド派手な展開や単館系の芸術色に凝ったものは一切なく,荒々しくも古き良き時代の勢い任せって感じに仕上がってる。

特に当時のテイストを感じる最大の要因が音楽。最近では音楽はあくまで映像を盛り上げるための脇という印象を感じるのだが,この作品では役者の心情やどういう場面なのかというのを役者の演技だけでなく音楽で表現しており,時にびっくりするような大音量が流れてくるのだが,これがやたらと心地よい。

またストーリー展開も思わせぶりなものが多く出てくるかと思えば,大した説明なしにどんどん突き進んでいったかと思ったら気づかぬうちにラストまでいき,ラストである謎が明かされる瞬間には「そんな話だったっけ?」と呆然としつつも,こういう勢いもまた昔の映画ならではかなと。整合性だとかを求めるとこんがらがってくるので,昔の映画のテイストを懐かしむ程度の楽しみ方をすれば結構面白く観られる。
タグ:映画 ドラマ
posted by タク at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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