2007年10月01日

[cinema]ミス・ポター

原題:Miss Potter
監督:クリス・ヌーナン
脚本:リチャード・モルトビー・Jr.
出演:レニー・ゼルウィガー,ユアン・マクレガー,他
公式サイト:http://www.excite.co.jp/cinema/miss-potter/

レニー×ユアンで送るピーター・ラビットの生みの親であるヴィクトリア・ポターの自伝映画。自伝映画で90分ちょっとと上映時間が短いわりに,要点をうまくまとめてあって気持ちよく観ることができた。

ここ最近上映されてきた自伝映画というと,その人物が成功するまでの道のりと挫折などことを詳しく語ってきたために上映時間が長いものばかり。実際長くないと中途半端になってしまいがちなのだが,それと同時に冗長になりがちであった。

しかし,本作では冒頭からピーター・ラビットの絵本を出版社に売り込むところから始まるため,あっさり出版が決まったかと思えばたちまち大ヒット。ピーター・ラビットが生まれるまでや,絵本の成功に至るまでの過程がまったくなかったとは思えないが,そういった苦労話は一切はしょり,出版会社のノーマンとの間に生まれたロマンスを描くことに集中している。この時点で他の自伝映画と違って一人の女性の人生を描くのではなく,ロマンスを描くことに集中していることが分かる。では,そのロマンスでの障害などが描かれるのかと思いきや,両親とのちょっといざこざが起きるものの障害らしい障害があまり存在せず,出てくる人物たちはほとんどが彼女のロマンスを応援している。まぁ,結局の所は婚約を結んだもののノーマンは病気で他界してしまうのだが……。

ノーマンの他界後は,ポターのその後の生き方がどういうものになっていくのかを予感させるシーンをチラッと映し出したところで終わり,終わり方としてはかなりスッキリした感じ。第2のロマンスみたいなものもチラ見せしてくるのだが,そこについては最後の文字だけで言及するにとどめている。ここで第2のロマンスを詳しく描かれるとノーマンとのロマンスの印象が薄くなってしまうのでは? と思っただけに,軽く触れる程度だったのはとてもよかったと思う。

自伝映画として観るとだいぶ軽くて物足りなさがあるものの,そういう系の入門的なものとして観ると要点はちゃんとカバーしているので自伝ものの面白さというものは十分に伝わる出来ではなかったかと思う。

あと,作中でピーターをはじめとしたポターが作り出したキャラクターたちの絵が水彩画の質感そのままに動き出すシーンがたびたび出てくるのだが,それがまたなんともかわいく,本作の見所の一つでもある。
タグ:映画 自伝
posted by タク at 01:07| Comment(0) | TrackBack(1) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『ミス・ポター』
Excerpt: □作品オフィシャルサイト 「ミス・ポター」□監督 クリス・ヌーナン □キャスト レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー、エミリー・ワトソン、ビル・パターソン、バーバラ・フリン ■鑑賞日 9..
Weblog: 京の昼寝〜♪
Tracked: 2007-10-01 08:06
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