2007年10月13日

[cinema]めがね

監督・脚本:荻上直子
出演:小林聡美,市川実日子,加瀬亮,光石研,もたいまさこ,薬師丸ひろ子
公式サイト:http://www.megane-movie.com/

『かもめ食堂』のスタッフがおくる「たそがれる」をテーマとした癒し系まったりムービー。前半はゆったりとした時間の流れの中にゆるい笑いを織り交ぜることで笑わし,後半は登場人物たちだけでなく,観ているこちらも思わずたそがれてしまうようなゆっくりとした時間を味わうことができた。

前半はとにかく舞台となる島やそこに住む人たちのマイペースすぎるくらいのまったり感と,主人公とのギャップに笑える。観光のために来たはずの小林さん演じるタエコが泊まる宿・ハマダの主人は,妙にフレンドリーで接客に慣れてる感じを受けるのに,タエコが持ってきたキャリーバックを「あとで私が持っていきます」と言って宿の外に置かせておきながら放置しっぱなしで(客を放っておいて)弁当持ってどこかに出かけるし,もたいさん演じるサクラが毎朝タエコを起こし?に来るし,そのマイペースぶりとタエコの狼狽には腹を抱えて笑いそうになる。
その他,謎の多いメルシー体操だとか,一見慌ててるようで遅刻することをなんとも思ってない高校教師だとか,ハマダ以外の島にもう一つある宿には人が多くいるわりには自然がどうだらこうたらと妙に宗教っぽい怪しさを漂わせていたりと,至るところでゆるい笑いを散りばめてくる。そのゆるい笑いが,ゆったりとしすぎて意識が飛びそうになるのをうまくカバーしてくれるのだ。

後半からはゆるい笑いも少なくなり,タエコが島の生活に順応し始めたのと同期して前半以上にゆったりとしたシーンが流れるようになる。そして,タエコが「たそがれる」ようになるのと同時に,こちらも思わずたそがれてしまうような,そんなゆったりとした時間が流れていった。そのゆったりさは,上映時間が2時間を切ってるはずなのにそれ以上の時間を感じさせ,でもつまらないとかで長く感じるのではなく,いい意味で長く感じるのだ。これはなかなか新鮮な体験だったと思う。

夏の大作ものが一段落して年末年始に向けた大作までの合間である秋という季節。大作ばかりで食傷気味になった目を癒す,そんな映画ではないかと思った。
タグ:ドラマ 映画
posted by タク at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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