2007年10月16日

[ライトノベル]神無き世界の英雄伝A

神無き世界の英雄伝 2 (2) (電撃文庫 か 14-2)神無き世界の英雄伝 2 (2) (電撃文庫 か 14-2)
販売元 : Amazon.co.jp 本
価格 :
[タイトル] 神無き世界の英雄伝 2 (2) (電撃文庫 か 14-2)
[著者] 鴨志田 一
[種類] 文庫
[発売日] 2007-10
[出版社] メディアワ..

いま個人的にライトノベルNo1のスペースオペラの2作目。前作で続きがありそうな終わり方をしただけに続編が出るだろうと期待していたが,思った以上に早くきてくれて嬉しい限りだ。

前作では銀河に存在する3大国の一つ人民共和国を,共和国の英雄クラウディオ・アレディーノを討つことで独立にまでこぎつけた企業連盟。しかし,今度は疲弊した共和国と企業連盟の前に銀河連合統合軍とアレディーノに匹敵する驚異をもつ軍神マスターズが共和国の防衛線を破って大軍で押し寄せてくるという危機が,というところで終わっていたのだが,前作でいきなりラスボス級の敵を討ったことで次はどうするんだと思っていた。

だが,前作ではアレディーノのみが驚異だったのに対し,今度はそれに匹敵する軍人だけでなく,超がつくほど優秀な軍人の教え子たちも艦隊を引き連れており,艦隊の数だけでなく,強敵が何人もいるという状況。この軍を相手に独立戦争をしかけたくせに,銀河連合統合軍に対抗するために企業連盟と人民共和国が手を結ぶというどこかリアルな大人の事情って感じの展開がありつつ,主人公のレン・エバンスとロイ・クローバーは一体どう立ち向かうのか,と先が気になってしょうがない展開に。

いざ銀河連合同盟軍と戦闘となると,圧倒的な戦力の差や,一枚上手をいかれた戦略の前に為す術無く次々と艦を沈められていく企業連盟と共和国の連合軍。このままやられる一方かと思われた直後,まさにその場に居合わせた部下達が「化け物」と呼ぶにふさわしい人間離れした頭の回転の速さと知略でわずか2000という艦隊で数万の銀河連合同盟軍と軍人を翻弄して撤退戦をやってのけるレンの指揮は鬼気迫るものがあり,軍人の教え子すらも軽くあしらっていくなど,次から次へと迫る危機をことごとく乗り切っていくエバンス艦隊の活躍には思わず手に汗握るような緊張感と興奮があった。また,前作で唯一不満に感じていた艦隊同士のぶつかり合いの迫力もすごく感じることができた。

他にも今回は艦隊戦だけではなく,政治的なものやレンやロイの周囲に関する話題にも事欠かない内容。企業連盟と共和国の同盟をはじめ,ロイのクローバーという一族の次期トップの争いや,レンが家族に見捨てられていたこと,そしてなんとレンの命があといくばくしかない状態であることや,ネリーがツンデレ化するなど,どれも展開が見逃せないものばかり。銀河連合との戦いが今後も続いていく中,一体どうなるのか。出たばかりだというのに既に次巻が待ち遠しい。

最後に,撤退戦をやっている最中で部下が「あとは神に祈るだけだ」という言葉を漏らしたときにレンが「僕は、神には祈りませんよ。何もしてくれない神には」という言葉が,キャラをかっこよく見せたり,下手に陰をつけるようなものではなく,レンの過去が純粋にどんだけ悲惨なものだったのかを深く印象づけるもので,すばらしい台詞だった。
posted by タク at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/60867962

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。