2007年11月18日

[Wii]スーパーマリオギャラクシー

派生マリオが毎年かなりの数が出ているせいで忘れがちだが,本編のアクションマリオとしては実に4年ぶりの新作。何回さらわれたら気が済むのかとすら思えるピーチ姫がいる銀河へ向かうため,Wiiリモコンを駆使して銀河中に散らばったパワースターとグランドスターを集めていくステージ型の3Dアクションゲーム。

マリオシリーズはファミコンの3までしかやってなく,しかもそれすらクリアできずに終わったヘタレですが,何度も死にながらもようやくクリアできたのでレビューを。なんだか年末が控えているとはいえ販売本数が期待していたより鈍いようなので,とてもいい作品なので少しでも良さが伝えられるレビューになれればと思います。

ちなみにプレイ時間は30時間弱で,スター120個を集めて隠しキャラのル……ルなんとかとかいうキャラクターを出したところまででのレビューになります。

簡単? それとも難しい? 難しそうで簡単なゲームバランス

3Dマリオは(以前にイベントで体験版を遊んだことはあっても)初プレイのため操作勝手が分からないことが序盤では多く,雑魚のクリボーを踏むことすら苦労することが多かった。実際クリボーなんかでも踏んで倒すというのは操作に慣れてからじゃないとジャンプのタイミングとか,ちゃんと真上にいて踏める位置なのかが分からずダメージを受けてしまいがち。だけど,そんな3Dゲームオンチの救済処置とでも言えるものが色々配備されている。

その一つに今回新たに加わったスピンアクションがある。これはスターリングって呼ばれるリングで惑星から惑星へ移動する時に利用するアクションなんだが,その他にも敵が近くにいるときにスピンすれば吹き飛ばすことも可能。これによって敵は気絶状態になり,安心して踏むことができる。また,踏まなくても気絶状態の敵にマリオで体当たり(というか,単に移動してぶつかるだけだけど)をしても倒すことができ,どうしても踏めないという人にはスピン→体当たりというやり方でも倒せますよ,という簡単な解決法が用意されていて,これがあるだけで随分難易度に対する印象が変わった。
ただし,踏んで倒した場合はコインが出てきて,気絶させる→体当たりだとスターピースというものが出てくるという違いがあり,ステージ毎に取ったコインの枚数がスコアとして記録される。そのため,より高いスコアを出してクリアしたいというアクションが上手い人は踏んで倒す,敷居は低いけどこだわれば難易度が上がるという懐の深さを併せ持っている。

また,ギャラクシーの難易度を初心者でもクリアできるようにしてあると感じる最大の要因として,1UPのしやすさを挙げたい。
マリオでは過去1UPキノコや取ったコインの枚数によってマリオの人数が増え,その人数分死んでもステージ復帰できるようになっている。ただ,コインの枚数は1ステージでも総数が少なく,50枚取らないと1UPできないコインは,一度死ぬと0枚にリセットされたりするため,1UPするのはなかなか難しい。また,1UPキノコについても頻繁に出てくるわけではない(それでも結構取りやすいところで出てくるが)ので1UPはなかなか難しい。
だが今回は,キノコやコインだけでなくスターピースを50個集めることでも1UPできるようになっている。このスターピース,ステージ中にたくさん配置されているだけでなく宙から定期的に降ってくることもあって比較的集めやすい。また,コイン等と違ってスターピースにリモコンのポインタを合わせるだけで取れるので簡単に集めることができる。一度死んでも個数がリセットされることもないし,序盤はともかく,後半に行くにしたがって落下死するステージが出てきて,そういう死にやすい場所にはスターピースが多く散りばめられてたりするので,失敗しても死んでもスターピースを集めて1UPし,何度も挑戦することが可能。死にやすくても繰り返しやっていれば慣れてクリアできる程度のステージにはなっているので,何度も挑戦できるようになっているこの設計は,かなりありがたいものだった。

考えて進み,考えて倒すボス。まるでゼルダ?

3Dマリオはいままでプレイしてこなかったので過去がどうだったかは分からないが,少なくとも2Dマリオ時代はステージクリアもボス戦もアクションの腕前が全てだったような気がする。しかし,今回はアクションの腕だけでなく考えて解くというまるでゼルダのような感覚を覚えることが多かった。

まず序盤からしてスピンアクションに慣れるためか,チュートリアル的にスピンを使わせるギミックが用意されている。その時点ではそれほどゼルダ臭はしなかったのだが,徐々に通常マリオでも可能な様々なアクションに対応するギミックや謎解き,一定のアクションでないと倒せない敵が出てきたりなど,ゼルダ臭がぷんぷんしてくるステージが次々と出てくる。その最たる例がマリオの変身。2D時代はパワーアップ程度の認識だったマリオの変身だけど,本作では変身マリオはステージクリアのために必須になっており,おなじみのファイアーをはじめ,アイス,ハチ,バネと多彩な変身をし,その変身に合わせた謎やギミックがステージに用意されている。最初は単純でも,徐々に変身アクションでも要求される難易度が上がっていくし,変身に制限時間があったり,変身することで動きにくくなったりしており,ひたすらステージを走り抜けるというイメージしかなかったマリオに,いいスパイスになっている。

そして,ステージ中で散々経験してきたアクションの数々の成果を試すためにたまーに存在するステージボス。このステージボスと対峙すると,一体どうやって倒すの? と疑問に思う巨大なやつが登場。どう考えても踏みつぶせないんだけど……と思っていると,ボスの弱点かな? と思えるところでスピンするとそれが的中。どうやらただ踏むだけというわけではなく,ボスによって倒し方というものがバラバラで,その倒し方もステージ中で経験したアクションが重要になっていたり,ボスステージの惑星にあるギミックを利用したりと,まさにゼルダって感じ。まさかマリオで何をするべきかを考えるというものが出てくるとは思わなかった。ただ,変身マリオによるボス攻略というものがなかったのはちょっと残念だった。

3D酔いの特効薬にはなったかもしれないが……なカメラワーク

本作の制作スタッフのインタビューでよく見かけるのが,3D酔いしないカメラワークをこころがけたというところ。実際3D酔いする人をスタッフに入れ,その人が酔わないようなカメラワークにしたとかで,ステージが全て球体になっており,視点も90度回転したりと酔いそうなのに,プレイしていても何故か気持ち悪くなったりはしなかった。
その理由としては,カメラがマリオの後ろにきて一定の距離を保っているからなんだろうと思う。あと,ステージ中に配置されているオブジェクトがそんなに多くなく,あってもかなりシンプルなもののため,目まぐるしく背景が変わるということがなかったことも大きいかもしれない。ただ,操作している側はマリオ中心に目線がいってるのでそんなに気にならないのだろうが,動画なんかを見ているとまさに球体を移動しているという感覚に陥って酔いそうにはなるのだが……。ほんと,何故プレイ中は酔いがこないのかが不思議だ。

そんなわけで,確かに3D酔いをしないカメラワークというものは実現されているが,その代わりに思うようにカメラの位置がこないことが多々ある。
小さい惑星に降り立ったりすると,マリオが惑星の裏側に行っても距離を一定に保つためにカメラ位置が固定されてしまい,裏側に一体何があるのかが分からなくなることがある。また,移動する際にもずっと同じ方向にスティックを傾けているのに惑星の裏側にいった途端に行きたいと思っていた方向から逆方向に行くようになったりし,そこでイライラすることがあった。他にもカメラを回転させたいと思うところで回転できなかったりと,3D酔いしなくなった代わりに別の問題もいくつか出てきてる。本作は限りなく完璧だと思うが,ここだけは欠点として挙げたいところだ。

ゲーマー向けのやりこみステージの数々

上記で本作は難しそうで簡単と語ったけど,それはあくまでエンディングを見るまでの話。エンディングを見るだけなら初心者でも頑張ればクリアできますなステージだけで済むのだが,隠しスターや寄り道的に用意されたステージになると途端に難易度が上がる。

隠しスターや寄り道ステージは,それまでのマリオアクションとはまた別の操作性が要求されることがある。例えばエイに乗ってサーフィンしたり,玉乗りしたり,泡に入って浮遊していったりするのだが,これがなかなかシビア。エイ乗りや玉乗りなんかはリモコンの傾きを細かく調整するセンスが問われるし,泡のアクションは……ってこれはそんな難しくないか。とにかく,ゲーム操作のセンスだけでなく根気なども必要になるため,全てのスターを集めようとは思わない人にとってはスルーしたほうが精神的にいいと思えるものが多い。ステージクリアするのに何回も死に,そのたびにステージの最初に戻されてしまうのを繰り返すのは本当につらい。しかも,そんなステージが数十個もあるんだから,本当に根気がいる。

他にもコメットと呼ばれる既にクリアしたステージに現れるものがある。これには4つの種類があって,それぞれ「時間制限内にステージクリア」「体力1でボスを倒す」「マリオの陰と競争」が存在。どれも既存ステージ上で展開されるんだけど,一度経験したステージでも制限がついたりすることで緊張感が出てくるし,簡単だと思っていたところでも焦りから思わぬミスをしてしまったりと,新鮮な気持ちでプレイできたりする。
また,4つあると言っておきながら3つしか挙げてないのだが,4つ目にクリア後に用意される「パープルコイン集め」というのがあって,ただステージ中に配置されたパープルコインを100枚集めるだけという単純なものなのだが,これが異常に難しい。何が難しいって,配置されたコインの位置が普通にジャンプしても届かない高さにあったり,自動スクロールして後戻りできないところでコインを取っていかないといけなかったり,しまいには扱いの悪さからル……なんとかの形をしたステージでは,怨みでも宿ったかのような床が消えるか回転するかのところでコインを取らないといけない凶悪さ。もはや誰でもがんばればできるという領域からはずれて,正にやりこみゲーマーががんばらないとクリアできないステージばかり。マリオの人数がいくらあっても足りないくらいに死にまくり,失敗しまくりでした。

どれもステージクリアするのに相当な苦労をするだけに,ステージクリアや苦労して取れるスターを全て集めた時の達成感はまた格別。実にすがすがしいものだが,そんな達成感の先に待っているのは,ル……なんとかが操作可能になるというしょぼいご褒美。しかも,そいつでまたマリオでクリアしたのと同じステージをプレイするというだけ。なんとも切ないものである。
posted by タク at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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