2007年11月20日

[cinema]タロットカード殺人事件

原題:Scoop
監督・脚本:ウッディ・アレン
製作総指揮:スティーブン・テネンバウム
製作:レッティ・アロンソン,ギャレス・ワイリー
出演:スカーレット・ヨハンソン,ヒュー・ジャックマン,ウッディ・アレン,イアン・マクシェーン,他
公式サイト:http://www.wisepolicy.com/scoop/

『マッチポイント』に引き続きスカーレット・ヨハンソンを迎えて贈るウディ・アレンの新作。しかも,またしてもロンドンを舞台としたミステリー。しかし,いまどきの本格ミステリーとかとは違い,良くも悪くもフィクションであることを割り切ったちょっとぶっ飛んだミステリーものだ。

何故ぶっ飛んでるかというと,まず冒頭でやり手のジャーナリストの葬式が開かれてるかと思えば,急にチープな三途の川を渡る舟を映しだし,そこで死んだジャーナリストが,ロンドンを騒がす連続殺人事件の犯人が,どこぞの大企業の息子であるという情報を手に入れるシーンが入る。
これが一体どんな関係が? と思っていると,その特ダネが真実かを調査するためにジャャーナリストが三途の川に飛び込み,あろうことか,下界でアホなジャーナリスト志望の女学生を演じるヨハンソンの前に幽霊となって現れて真相を暴かせよういうのだ。

なんとも非リアルな展開なんだけど,この映画はリアルであることにはこだわらず,とにかく面白ければいいじゃんって感じにすがすがしいまでに突き進んでいく。だから観ているこっちもそういう非リアルなところを笑いながらツッコミつつも,果たして連続殺人犯は本当にそのボンボンなのかどうか。アレンのちょっとしたギャグやラブストーリーを適度に交ぜつつもその一点に話題を集中させてくる。

ここで面白いのが,決してそのやり手のジャーナリストが事件を解決するために幽霊となって現世に留まり続けるわけではなく,あくまで彼が得た情報を少しずつ伝えたらすぐ消えて,実査に調査するのはアホな女学生と,アレン演じるこれまた頭の螺子がはずれてそうなマジシャンという凸凹コンビであること。
ただ優秀なやつが調査するだけならありきたりな調査とピンチが展開されるだけで面白みがない。しかし,このコンビが調査すると映画ならうまくいって当たり前とも思えるだけの情報を得ているのに,観ているこっちがイライラするような変な方向に推理がいったり,せっかく犯人の家に(ヨハンソンが恋人になっちゃって)潜入できても,絶対どこかでバレるんじゃないかというくらいにハラハラするような家捜しをしたりと,終始スリルを味わうことになる。

この素人なコンビを観ているこっちとしては,「そっちじゃなくてあっちを調査しろ!」とか,推理をしている時には出てきた答えについ「いやそれ違うんじゃね?」という感じに思わずツッコミというか,まるで一緒になって事件の真相を考えているかのような気になってくる。ただ第3者として先を予測するのではなく,ついついツッコミがてらに一緒に調査しているような感覚は,終わってみると疲れつつも充実した時間を過ごせたような気にさせてくれた。
ラベル:映画 ミステリー
posted by タク at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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