2007年12月05日

[cinema]転々

監督・脚本:三木聡
原作:藤田宜永
出演:オダギリジョー,三浦友和,小泉今日子,吉高由里子,岩松了,ふせえり,松重豊,他
公式サイト:http://tokyosanpo.jp/indexp.html

法学部の8年生である大学生と,突如現れてその大学生が抱える借金を取り立てにきた借金取り。借金取りの男が妻を殺してしまったことで男が警察に自首するまでの間,二人で東京中を散歩する。ただそれだけの映画だが,単館系の日本映画が持つゆるい雰囲気にうまくマッチしていた。

ただ散歩するだけなのでストーリーはほとんどないし,作品のテーマなんかも曖昧。脚本なんてろくに作らず,その場の流れで会話がなされているという,いかにも単館系日本映画という感じ。

そういう雰囲気って,どんなジャンルであろうとなんかこう大作に反発して「俺たちは観客に媚びない作品作ってるんだぜ」的な自己満足映画に陥りがちで,実際そう見えてしまうし,終始退屈した挙げ句に何がやりたかったのかが全然分からないのが大半。

だが,この映画は運良く「散歩」というアドリブな会話が飛び交うゆるい雰囲気がうまく嵌るテーマを選んだことで自己満足的な雰囲気が薄らいでおり,それによって役に入ったことで出た言葉なのか,本人がそのまま思っている言葉なのか分からないオダギリと三浦の軽快な会話や,散歩の最中に出会う癖の強いキャラに抵抗を覚えない。特に癖の強いキャラに関しては,「東京にはこういうおかしな人の百人や二百人いてもおかしくないよな」という感じで純粋に笑って楽しむことができた。また,主演2人の散歩とは別のラインで並行する借金取りの奥さんの勤め先の職場仲間たちのバカすぎるやりとりがあり,そちらがなんとも言えないくらいに笑える。

全体的にかなりいい出来ではあったが,ちょっと気に入らない点も。それは,それなりに顔や名前が知られてる役者をカメオで出してくるとこ。こういうのって,よほどその役者を気に入ってないとカメオで来られても喜べないし,せっかく出来がよかったのに,身内ネタ的なカメオは無駄に白けさせるものでしかなかった。

最後に,エンドロールを見ていたら原作つきだったことを知り,オリジナルだと思っていたので驚いた。
タグ:映画 ドラマ
posted by タク at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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