2007年12月12日

[ライトノベル]神無き世界の英雄伝B

神無き世界の英雄伝 3 (3) (電撃文庫 か 14-3)神無き世界の英雄伝 3 (3) (電撃文庫 か 14-3)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] 神無き世界の英雄伝 3 (3) (電撃文庫 か 14-3)
[著者] 鴨志田 一
[種類] 文庫
[発売日] 2007-12-10
[出版社] メディ..
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完全な続き物になっているためか,前作からわずか2ヶ月で3巻目が発売となったスペースオペラ。今回は,「イージスの盾」と呼ばれる重力子フィールドを使った防御システムを所有する惑星ダリアを奪還する話。果たして,今回はどんな奇策をもって難攻不落という「イージスの盾」を攻略するのか……。

レンとライバルのロイがどんな作戦で「イージスの盾」を攻略するのだろうとわくわくしながら読んでいたのだが,外から長距離ビーム砲をダリアに向けて撃つだけで作戦が始まる気配すらなく,何を考えてるのか分からない作戦会議などが行われ,謎とともにずるずると引っ張る展開に。いざダリア攻略の作戦が開始となると,散々謎めいたことをやっていたのでどんな奇抜なことをするのかと思いきや,艦隊のシールドを「イージスの盾」がもつフィールドの周波数に合わせて無効化するという大胆な作戦! ……と言いたいところなのだが,「イージスの盾」というものがどれだけすごく,また,その無効化がどれだけ難しいのか,というのを実感できなかった。そのため,作中の人物たちの驚きが理解できず,もっとすごさを感じる,実は裏でこんな工作してましたとかいう作戦で突破することを期待していただけに,ちょっと呆然となってしまった。

また,毎回神懸かり的な活躍をみせ,ついには幹部から化け物呼ばわりまでするほどの能力を見せつける主人公のレンが,ダリアに家族がいることを知り,その家族が統合軍が管理するダリアの政治に満足している映像を見たときに精神的なもろさを見せ,戦闘で追いつめられるシーンが描かれている。どれだけ戦術に優れていても,レンは不完全な人間なのだということを印象づけるエピソードを持ってくるのはいい。しかし,それがどこか副産物的なものに見え,むしろ完璧すぎてピンチを招く状況を作らないとメリハリがつかないから精神的に崩す状況を作ったのではないかと思ってしまう。

というのも,レンがダリアに家族がいることを知った理由が,よりにもよって戦闘になろうという直前にオフィーリアに映像を見せられたからで,わざわざ戦闘前に不安要素を抱えさせるようなことを電子妖精と呼ばれる存在がするのは,あまりに人間的すぎないかと思うのだ。もしかしたら,電子妖精も人間味があり,時には感情的な面も見せるんだということを強調するエピソードなのかもしれないが,やっぱり野暮な展開だったなぁ,と。映像を見るという行為だったら,偶然誰かが見ていた映像を見てしまった,という展開のほうがすっきりしたと思う。

今回はちょっと文句のつけどころが多い回だったが,各キャラクターの掘り返しなども徐々に進んできており,独特な艦隊戦や,驚きの作戦による一発逆転などの面白さだけでなく,キャラクター自体も魅力的になってきていると感じた。そして,キャラクターの魅力アップに伴い,表紙及び挿絵も初回と比べるとだいぶラノベユーザにうけるのではないかと思われる絵になってきているという不思議。初回の,絶対うけないと思った妙にカクカクテカテカした絵はどこへいったのやら。
posted by タク at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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