2007年12月19日

[cinema]アイ・アム・レジェンド

原題:I Am Legend
監督:フランシス・ローレンス
脚本:マーク・プロトセビッチ、アキバ・ゴールズマン
出演:ウィル・スミス,他
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/iamlegend/

アメリカのSF作家リチャード・マシスン著『地球最後の男(邦題)』を原作としたSFホラー。過去に2回ほど映画化されてきたそうだがどっちも未見。映画の説明を読む限りは2作目を現代風にした形で,原作とは違うものになっている。

いまからちょっと未来,あるウイルスの流行によって主人公以外全ての人間がいなくなってしまう。そんな世界で,主人公は愛犬のサムと,寂しさを紛らわすために誰もいなくなった街にマネキンを配置し,まだ生き残っているかもしれない自分以外の人間に向けてラジオ放送で世界中に呼びかけながら生活している。

この映画の一番の見所というかキモは,なんといっても人類滅亡後の世界はこうなるんだろうなっていう廃墟となった街と,そこにたった一人,主人公だけが生き残っているというシチュエーション。
このシチュエーションがとにかく徹底されており,舞台となるニューヨーク市は,これが本当に人でごった返す都市なのかと目を疑うほど荒れ果て,閑散としており,もはや人がいた気配すらないゴーストタウン状態をありとあらゆるシーンで見せる。そんな都市で動くものは野生の鳥や鹿をくらいなもので,あとは主人公と愛犬だけ。あ,鹿を狩ってたライオンが出てきたな。とにかく,人類どころか生物さえもあまりいない状態。もはや,このゴーストタウンを見せられただけでただただ圧倒されてしまうばかりだった。

ゴーストタウンな映像のことばかり語ってるとその他,特にストーリーなんかはおざなりなのかと思われそうだが,そんな悪いものではなかった。というか,ストーリー自体は単純。しかし,その単純なストーリーも「なぜ主人公だけ生き残ってるのか」「主人公は何を恐れているのか」「一体なんのためにニューヨークにいるのか」「夜中に聞こえてくる奇声はなんなのか」といった興味深い謎を散りばめ,小出しすることでうまく好奇心を持続させられた。また,うまいなって思ったのが謎を最後まで隠し続けるのではなく,定期的に種明かししていること。こういった謎があるストーリーは,最後まで観させようと出し惜しみし続ける傾向にあるけど,本作はそんなことせず,小出しではあるがどんどん種明かししてくれる。これが逆に新たな謎や好奇心を刺激するきっかけになり,最後までだれることなく観ることができた。

色々とこだわるとツッコミどころも満載だろうし,謎の部分もいまいち弱いところはあるが,これだけ規模の大きい大作でそれなりに練られたストーリーと,緊張感ある映像,そして最後まで飽きることのない演出は観て損はしない作品だと思った。映画に娯楽性を求めるなら迷わず観ることをおすすめしたい一本。
タグ:映画 SF ホラー
posted by タク at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 2007年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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