2007年12月24日

[ライトノベル]獅子の玉座(レギウス)

獅子の玉座〈レギウス〉 (電撃文庫 ま 7-8)獅子の玉座〈レギウス〉 (電撃文庫 ま 7-8)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] 獅子の玉座〈レギウス〉 (電撃文庫 ま 7-8)
[著者] マサト 真希
[種類] 文庫
[発売日] 2007-12-10
[出版社] メディア..
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手にしただけで世界を統べる<万界の王>となることができるという<王獅子の至宝>を巡る中世ファンタジー。ストーリー・キャラクターの設定など色々練られているのだろうが,,欲張りすぎてごった煮状態。さらには良くも悪くも行き当たりばったりな印象を受けた。

序盤から中盤にかけて,主人公の傭兵レオンとヒロインの王女アリアンの出会いから,アリアンを逃がすために一時的に別れるところまでは実に面白かった。

アリアンは傲慢で世間知らずでレオンのことを常に「野蛮人」と称して見下すし,それに対抗してレオンもアリアンの世間知らずぶりを徹底的に批判したりと,この二人の対立はしつこいと思わなくもないが,読んでいて飽きを感じさせなかった。ただ,レオンが持つ「レオンにしか声が聞こえない喋れる剣」がもうちょっと二人の会話にツッコミとかしてると面白かったかなぁ,と思わなくもない。

中盤以降ははっきり言ってぐだぐだ。ストーリーに驚きを求めたかったのか,逆転につぐ逆転,隠された真実の連発など,伏線らしい伏線もないのに驚きネタが連発されて正直白ける。この辺はフラグ立ったので(フラグ立てたイベントはないが)発生したゲームのイベントってイメージ。

さらに伝説とされていたものや神々などを出してくるところは,わざわざここでやる必要あったのか? と疑問に思うこと多々あり。英雄の宿敵である<無貌の王>の登場はともかく,神々や神に仕えるものなど,神話でしか存在しなかった者たちが伏線一切なしに登場してくる(正体が明かされる)シーンは,そこに至るまでの話の流れからはっきり言って浮きまくり。この巻では<無貌の王>と戦うことがなく,明らかに続編出るなと分かったあとで急ぎ足でやる必要なかっただろうに,と思うんだが。

あ,英雄が持っていたという伝説上の武器の登場に関しては伏線はそれなりに張られていたと思うというか,伏線というほど凝ったものではないが,一応登場することに不思議な印象は抱かなかった。

設定は日本のファンタジー系の基本になりつつあるソードワールド系とは違って外国ファンタジー寄りな印象,キャラクターの設定は個性的ではないものの結構深く作り込んでいるなど,好きな要素は多いのだが,やっぱり後半がいただけなかった。あ,でも唯一後半でもよかったと思うのは,レオンとアリアンがお互いを徐々に理解しあい,信頼しあうまでの心の過程。この辺は実にうまく描かれていて,かなり感情移入して読むことができた。それが唯一の救いだろうか。

不満はあったが,思ったより作り込まれた世界観ゆえに期待も高くなったことによる裏返しかな。色々気になる秘密もあったりするのでとにかく続編に期待しておこう。
posted by タク at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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