2008年01月02日

[DS]ファイナルファンタジーW

過去3度も移植されてきたが,フルリメイクは今回初めてのDS版FFW。SFC版以降プレイしてないので懐かしいと同時に,色々ストーリーを忘れてることもあって新鮮な気持ちで楽しむことができた。

それではプレイ時間34時間,1周目クリアでの感想を。


Vからさらに進化したDSトップクラスのグラフィック

DS版FFVの時もだいぶ綺麗なグラフィックでDSの性能限界まで使ってるんじゃないかと思ったくらいだが,WはそんなVよりもさらにグラフィックが進化。

フィールドなんかはそれほど見た目変わった印象はないが,一目で分かるキャラクターのグラフィックは相当なもの。Vでは3等身だったのがWでは4等身になるという劇的変化を,DSの限られたポリゴン数をうまく割り振って実現しただけでも驚きなのに,テクスチャがVより繊細になり,陰陽のつけ方も随分変わったというか,DSでもハードを叩けばこんだけやれるんだということを見事に体現している。
また,等身はあがれどチビキャラテイストの良い部分が残っており,動きも人形劇みたいな感じになっており,変にリアル指向にいってなかったのが好印象。等身をあげると聞いた時はリアルにしようとしてるんじゃないかと不安だっただけにほっとした。

Vからグラフィックがあがったことで一番懸念するのがバトル。前作でも4人パーティでモンスターも最大3まで,さらにバトル時だけ一画面のみ表示にするなど色々制限をつけてなんとかやりくりしてたのに,今回は最大5人のモンスターも6体出てきたりと,本当にできるのか? と疑問に感じていたが,そんな心配もなんのその,見事にそれを克服。ただ,それにはちょっとした代償というかごまかしがあるのだが,それは次の項で。


ロード,バトル人数,モンスター数など,前作からの課題をクリアしたバトル

本作で最大の課題となっていたのは,前作で性能上実現できなかったという3体以上のモンスター数とバトル人数も5人にあがるという,Vのことを考えると大丈夫なのか? という課題。

仮に実現できてもバトルに入るまでにロードがもの凄いことになるんじゃないか? と思ったというか,初めてゲームショーでプレイした時は不安的中なロードで製品版はどうなるのかハラハラしたもの。しかし,そんな数々の問題も見事にクリア,ロードもVより早く,1,2秒であまり気にならない程度だった。

ただ,数々の課題をクリアするためか,VではPS以降のバトル時のようにキャラの背面に視点がきてバトルフィールドにも広がりがあるようになっていたが,Wではボス戦やキャラ特有のアビリティや魔法を使う時は3Dならではの演出がなされるものの,それ以外はFC〜SFC時代のようなキャラが常に横向きの視点の平面的な2Dテイストに。どっちがいいかは好みの問題だろうが,個人的にはVのような視点のバトルが好きだったかなぁ,ってとこ。

また,Wのバトルと言えばアクティブタイムバトルだが,タイムケージとかDSの画面に収めるとなると相当見づらくなるだろうと思っていたらHP/MPも含めて下画面に表示し,キャラクターたちやコマンドは上画面に表示という,2画面使った大胆な割り振り。これにより前作でできたタッチペンでのバトル操作もなくなったが,コマンドRPGではあまりタッチペンの有用性を感じなかったのでこれはありだと思っている。

多くの問題を見事に解決したがんばりは素晴らしかったが,どうしても気になるのがコマンド選択後の間。たとえば「たたかう」を選択していざ攻撃をしようとするモーションがもっさりというか,どうしてもワンクッション間を入れているような印象をうけ,これが微妙にテンポを悪くしているように感じた。この辺はハードの限界を感じるので,できればXは無理せず次世代DSでやってほしい気がする。もし無理したら,快適の代償としてフリーズ地獄が待ち受けそうで怖いし。


やりごたえと手軽さを両立した難易度

記憶違いか気のせいか,DS版ではオリジナルと比べて中盤からザコも含めて油断していると全滅するくらいのモンスターがぞろぞろ出てきたり,そんなモンスターたちを倒すと比較的すぐにレベルが上がるようになっている。

クリアまでにかかった時間は34時間弱だったが,クリア時点でのレベルはパーティ全員が80超え。1時間に2〜3あがってる計算になり,ラストダンジョンではレベル80になっても10回戦闘すればレベルがあがっちゃうくらいの経験値が入ってレベル上げに苦労することがなかった。

僕はやっていないが,ネット上でのDS版ドラクエWの時もレベルが上がりやすくなっていると聞いていたが,FFWも例外に漏れずな状態。

ただ,そうなるとレベルが上がりやすいと難易度が低くなるんじゃないか? と思うのだが,ところがどっこい,レベルを上げても補助魔法やこまめに回復など,常に考えてプレイしないと全滅する可能性があるだけの強さがあるので,簡単すぎてつまんないということにはならなかった。……とはいえ,ラスボスに挑んだ時はレベル上がりすぎてたせいであまり切羽詰まる状態にはなりはしなかったけど。


新たな戦略の可能性を引き出すデカントアビリティ

グラフィックとか難易度とか色々変わっているが,システム的に地味にオリジナルから変わったところとしてデカントアビリティというものが存在する。

このシステムは,デカントアイテムと呼ばれるものを手に入れ,それを使うことで仲間だったキャラクターやボスキャラが使用できたアビリティや,イベントで手に入るステータスアップ系などを,キャラクターの新しい能力として身につけさせることができるもの。これによって,キャラクターを自分なりにカスタマイズするという楽しみが生まれている。

このデカントアビリティ,つけるものによっては強烈な戦力にもなる。例として「ぜんたいか」というデカントアビリティがあるのだが,これをローザにつけるともう最高にウハウハ状態。エスナやヘイスト,レイズなど,とても便利だけど一人にしか使えない補助系魔法を全体に使えるようになった時,ローザさえ生かせば余裕で劣勢も立て直せるという状態になった。

そんな便利機能だが,色々と制約もある。まず一度つけたら二度と元に戻らないため,「こいつにこのアビリティつけときゃよかった!」とか嘆いても後の祭り。しかもつけたアビリティは2周目プレイにも引き続きつけるというオマケつきで,何も考えずにいると後悔するばかり。
さらに,3周目までは引き継がれるらしいので計画的にプレイしたら無敵のキャラクターを作れるんじゃないか? と思うのだがそうは問屋が卸さない。というのも,覚えられるアビリティは何十個あっても,実際にバトル中に使用できるまたは影響するものは6つまで。というか,ステータスアップ系も含めてバトルコマンドの枠に割り振る仕組みになっており,HPアップとかつけてもコマンドに組み込まないとHPが上がらないのである。これは正直驚いたというか,世の中そんなに甘くねーんだなって感じ。


細かい楽しみなメニューコマンド表示

地味な変更というかちょっとした楽しみの一つとして,メニューコマンドを開いた時に各キャラクターたちがその時思っていることが吹き出しになって出てくるようになっている。移動時に表示されているキャラクターの心情のみ表示されるので,シナリオが進むたびに「こいつは今どんなことを思っているんだろう?」と思ってついつい見てしまう。ちょっとしたことだが,キャラクターに思い入れがある人にとってはなんとなく嬉しいものではないかと思う。


総評

上記に書いた以外にボイスの追加やイベントシーンの追加など,前作と比べてずいぶん演出面がパワーアップ,それでいてしつこくない程度の出来だったDS版のW。難易度設定も絶妙だし,昔のFF好きなら満足できるものじゃないだろうか。

総じて満足する出来で最後には寝る間も惜しむほどやり込んでしまうほど楽しませてもらったが,さすがにもうDSの限界も見えてきたのでXのリメイクはDSではお預けしてほしいかな,という感じ。Wを超えるものとなると今のDSというハードでは無理ってレベルじゃねーぞなことになりそうなので,Xは次世代機かもっと性能いいハードに任せて,できればWで使ったエンジンを流用して他のタイトルのリメイクかはたまた新作を作ってほしい。

というようなことをVでも思っていてWがきたので,実はもっと叩いてWよりすごいクオリティでXできました,ということが起こりそうな気もしないでもないので,ちょっとはXのリメイクも期待したいところだ。
ラベル:DS RPG
posted by タク at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。