2008年01月05日

[cinema]椿三十郎

監督:森田芳光
脚本:菊島隆三、小国英雄、黒澤明
製作総指揮:角川春樹
原作:山本周五郎
出演:織田裕二,豊川悦司,松山ケンイチ,風間杜夫、西岡徳馬、小林稔侍,他
公式サイト:http://www.tsubaki-sanjuro.jp/index.html


黒澤明監督の名作時代劇を現代リメイク,主演も織田裕二が務める他,復帰後の角川春樹作品に何故か必ず出てる松山ケンイチをはじめ,色々豪華。オリジナルのほうは観ていないが,話に聞くとオリジナルと脚本からカメラまで一緒らしい。で出来はどうかと言うと「名作が元だから面白いよね」というところか。

このリメイクは失敗しているのが思いつくだけで2点。キャストがいまいち嵌りきってないのと,おそらく劣化しているだろう殺陣。この2点が面白さに水を差す面が多々あった。

キャストが嵌ってない点については,もっとも嵌ってないと思えたのが悪役であるはずの室戸というキャラを演じるトヨエツ。本人の語るところによればかなりのワルらしいが,これが全く悪い奴に見えない。主人公の好敵手と言われれば納得もいくところなのだが,ワルじゃない。そのため,敵対していてもあまり恐ろしさを感じないのだ。

肝心の椿役の織田裕二は悪くはないが時代劇という感じがせず,他にも椿に助けられる若武士たちも時代劇をやっているにしては妙に現代チックな雰囲気を漂わせており,時代劇の格好をしただけの現代劇として割り切らないとどうも乗り切れない。

殺陣についてはひどいというか,夜8時頃にやってる老夫婦向けに放映されている時代劇ドラマじゃないんだから,せめて血の表現くらいはしたほうがよかったんじゃないかと。斬っている時には血が一滴も出てこないし,刀にも血がついてないのに紙を出して刀拭いたりして,「拭く必要なくね?」という感じでとても不自然。たまーに気づいたら刀に血がついていたりするが,斬った瞬間はもちろんのこと,そこらに転がってる死体にも血だまりなし,返り血も浴びてないし……。血を出さないなら徹底して出さず,刀に血つける必要も拭く仕草もなくせばよかったものの,中途半端にそういうことされるとなんか興醒め。一部激しい殺陣シーンもあるが,そういったものまで白けさせるだけのものはあった。

不満なところはそんなところで,あとは冒頭にも書いた通りに「名作が元だから面白いよね」である。それ以上の言葉は見つからない。できれば今だからこそできたことを見せてほしかった。
タグ:映画 時代劇
posted by タク at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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