2008年01月08日

[novel]水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿

水妖日にご用心 (ノン・ノベル 840 薬師寺涼子の怪奇事件簿)水妖日にご用心 (ノン・ノベル 840 薬師寺涼子の怪奇事件簿)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] 水妖日にご用心 (ノン・ノベル 840 薬師寺涼子の怪奇事件簿)
[著者] 田中 芳樹
[種類] 新書
[発売日] 2007-12
[出版..
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「ドラよけお涼」こと薬師寺涼子が怪奇事件を解決してく新伝奇小説。今回は千葉なのに東京とか言ってる某遊園地をモチーフにした遊園地を舞台に,メヴァトと呼ばれる国にいる半人半鰐であるゴユダというのを退治する話。

シリーズも出ているようであまり出ておらず8冊目。1作目が出てから早11年経っていることもあってか,昔は比較的珍しかった伝奇ものもだいぶ目立ってきたし,涼子のような傍若無人でツンデレな美女というのもジャンルとして確立されてきてるせいか新鮮味はだいぶ薄れた印象。さらに作者の気分転換の意味も込めた作品のせいか,今回はアクションよりも現存する(といっても若干時期はずしてるけど)政治家たちへのブラックジョークが強く出てる感じ。

ブラックジョークを面白いと感じるか否かでだいぶ印象変わってくるが,いまいちインパクトに欠けるというか,ちゃかすならもっと大胆なことやってほしいなぁ,というところ。久米○漫画くらいまではせめてやってくれると楽しいのだが。

毎度おなじみの涼子の傍若無人ぶりは今回も健在だが,メヴァト王国の第二王子というゲストキャラの存在があまりに強烈すぎるせいか,涼子の存在すらも薄れてしまい,お由紀や岸本といったレギュラー陣も出番を減らされていた。お由紀好きとしては少々残念でならない。

第二王子もそうだが,今回の敵であるゴユダと人間のハーフであるアリーというキャラクターもなかなか強烈で,第1ラウンドで涼子たちをあっさり巻いて逃げたかと思えば,第2ラウンドは自ら警視庁に乗り込んで涼子を殺しにくるという大胆さ。その大胆さとプライドの高さは涼子に劣らず,さらに怪物の力を持っているのでアクション面では圧倒的にこいつのほうが強いため,涼子の活躍がいまいち見られず爽快感に欠ける。

涼子とアリーの対決は終始アリーが余裕であるものの,そんな修羅場ってる状態ですら第二王子が登場するとどっかのドリフコントみたいなことになり,警視庁に戦車で突っ込んだかと思えば,王水というもので溶かした総額うん億の金を大胆に放水して「愛」という名の下にアリーを金の像にしようとしたりと,涼子以上にすごい大胆なことをやってくれる。これにはさすがに笑わざるを得ない。

そんな感じで涼子が完全にキャラ負けしている上に,〆も奇襲でアリーを特殊なワイヤーかなんかで捕らえるだけで終わりだし,さらには逃げられたりと,これまでのシリーズと比べてやっぱり爽快感に欠ける。

このシリーズはお決まりでもいいからもっと涼子が傍若無人に動き回り,どんなキャラも彼女に振り回されるくらいが面白いところなんで,別に新しい何かをやろうとせずにいつも通りにやってくれると嬉しいところ。あ,ついでにもどかしいので泉田クンとの関係も少しは進展したものを見てみたいな。
ラベル:伝奇 小説
posted by タク at 00:24| Comment(2) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
物語のモデルとなった某遊園地やその遊園地
の創設者に対し、作者様はすさまじい嫌悪を抱いてる
ようで。
物語の遊園地の創設者のモデルの人物・・・
実像は、わかりませんけど。
Posted by ミント at 2008年03月08日 16:42
>ミントさん
確かに某千葉の遊園地関連に対する皮肉は結構ブラックでしたね。

過去に田中さんが書いた「風よ、万里を翔けよ」という作品とディズニーの「ムーラン」が同じ人物を描いた作品だそうで,もしかしてその辺で両者に何かあったのかもしれませんね。
Posted by タク at 2008年03月08日 23:55
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