2008年01月12日

[ライトノベル]ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド

ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21)ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21)
販売元 : Amazon.co.jp 本
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[タイトル] ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21)
[著者] 上遠野 浩平
[種類] 文庫
[発売日] 2008-01-1..
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1年半ぶりの『ブギーポップ』最新作。シリーズ特有の終末感は薄いが,『ビート』シリーズのような超人同士の戦いや,某龍玉に出てきた魔人のような敵など,中盤から終わりにかけての展開はなかなか熱いものがあった。

シリーズの時系列で言うと『VSイマジネーター』と同時期やちょい後くらいのところ。シリーズとしての続きというよりも,ちょっとしたサイドストーリー的な位置づけ。そのため,展開としてあまり『ブギーポップ』シリーズらしくないと感じる。と言っても,シリーズらしさというのはどこか曖昧になっているが,個人的には初作のイメージがらしいと思っているので,それとは違うというところ。
敢えてシリーズ作で近いところを挙げると,最初は『パンドラ』っぽい感じ(といっても視点は本作のほうが圧倒的に少ない)の展開で,中盤から後半にかけてアクション面が強くなってくるあたりで『エンブリオ』のようなアクション面重視になり,結構熱い展開に。また,読み終えた時に抱いた喪失感などは両作品に近いものを感じる。

らしくないからといって,つまらないわけじゃない。ライトノベルとしては一定の面白さはあり,ただそこに本シリーズだけが持つ独自性が欠けてしまっているだけ。
また,今までのシリーズと比べたら「統和機構」「MPLS」「合成人間」といった用語に対する説明が丁寧に描かれており,ずいぶん敷居も低い感じ。
さらに,出てくるキャラクターはほとんど新キャラで,過去シリーズのキャラクターはゲスト的にチラッと出てくるだけで本筋に絡むこともなく,ほとんど出番なし。これは,過去の作品に出てきたキャラクターが別の話で綿密に絡むことが多い本シリーズではかなり珍しいと感じた。しかも,別に出てこなくてもよかったんじゃないか? と思う時ですら必ず出てきた炎の魔女が出てこなかったことにはさすがに驚きを隠せない。

とにもかくにも,用語の丁寧な説明や過去作との関連が薄いだけに,シリーズを読んでなくても十分に内容を楽しめる出来になっている。そのぶんシリーズ通して読んでると物足りなさが残ることは否めないが,新作が既に雑誌連載されているだけに,シリーズファンとしてはそっちを楽しみにしておけというところだろうか?

十分な出来であったが一点だけつっこまずにはいられないというか,すごく残念なことが。それは誤字がやたらに目立ったこと。
「それ」→「そら」みたいな打ち間違えたんだなって思える程度の誤字ならば,過去何度も上遠野さんに限らず見てきたのでスルーするところ。だが,そういう打ち間違いだとか,言葉の使い方を間違えたとかいう次元とは違う,あまりに読んでいて違和感を覚える誤字が何点も見受けられ,その度に集中力が削がれてしまった。久しぶりの新刊だっただけに,そこはとても残念でしょうがない。
posted by タク at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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