2008年01月26日

[ライトノベル]ウェスタディアの双星 真逆の英雄誕生の章

ウェスタディアの双星 真逆の英雄登場の章 (電撃文庫 お 10-5)ウェスタディアの双星 真逆の英雄登場の章 (電撃文庫 お 10-5)
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[タイトル] ウェスタディアの双星 真逆の英雄登場の章 (電撃文庫 お 10-5)
[著者] 小河 正岳
[種類] 文庫
[発売日] 2008-01-10
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地球とは違う遠い銀河を舞台にしたスペースファンタジー。
弱小国ながらも先代の王の人徳によって侵略を間逃れてきたウェスタディア王国を舞台に,王の死後の国内の波乱や他国の侵略と戦う人々のお話……。

あらすじを読んだ時,国王が死んだことで政治家や跡継ぎ息子が亡命したり,他国が攻めてきたことで恐れをなして残っていたお偉いさんや軍人たちが逃げてしまうといったシチュエーションが書いてあったので,ギャグテイストになっているのかと思っていた。だが,ギャグらしいギャグは一切なく,そのギャグとしか思えないシチュエーションがわざわざピンチを作り上げるための方便でしか使われていないことには正直がっくりきた。

1巻目ということもあるためか,先代の国王が死ぬところから金髪美少女の女王が誕生するまでの描写がやたらと長く,副題になっている「真逆の英雄誕生の章」の英雄たちの描写はあまりなし。むしろ,新女王とイケメン外交官の交流に大半が割かれていたため,英雄となる不良軍人と文官上がりのショタ向け戦術師が出てくるのは後半になってから。なんとも悲しい扱いだ。

そしてもっとも悲しいことが戦闘シーン。敵国の暴君が6000機という大部隊を率いて自ら乗り込んできたわけだが,それに対抗するウェスタディア軍は600弱。この戦力差をカバーするために,暴君王様の性格を利用して罠に嵌めるという大胆なことをやって勝利を収めるわけだけど,その作戦の成り行きがまたなんともウェスタディアの英雄さんたちに都合の良すぎる展開に。

敵国の大将などにはかなり優秀な軍人がいるにも関わらず,暴君王様の我が儘に為す術なく従い,結局罠と分かっていて罠に自ら入り込むという失態ぶり。あ,一番上に立ってた優秀な軍人のおっさんは罠だと見抜いて王様に慎重になれと言ったらトップから降ろされて,血の気多すぎなアホな軍人がトップに立ったんだった。そっから思う壺になったわけだが,とにかく敵がマヌケすぎる。これでは,「すごい戦術を使って勝ったんですよ」と言われても「いや,敵アホすぎるから」と呆れてしまうほどお粗末な展開だったと思う。

唯一良かったかな,と思えるのは,女王とイケメン外交官の交流や,不良軍人とショタ向け戦術師のやりとりだろうか。この辺を察するに,この作品はキャラ同士のやりとりに比重を置いてそうだ。だから,間違ってもすごい戦略を経て勝ち続ける英雄物語などというものは期待してはいけないのかもしれない。
posted by タク at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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