2008年02月09日

[ライトノベル]ほうかご百物語

ほうかご百物語 (電撃文庫 み 12-1)
峰守 ひろかず
メディアワークス (2008/02/10)
売り上げランキング: 60

第14回電撃小説大賞「大賞」受賞作。好き嫌いはあれど,ライトノベルという枠で色々な作風を排出してきた電撃小説大賞。だけど,今回「大賞」に選んだのは良くも悪くも典型的なライトノベルで,「これが大賞?」と首を傾げる内容。

「これが大賞?」とか言ってもつまらないわけじゃない。絵描きバカの主人公とイタチ少女,それと傍若無人な性格のロリっ子先輩が,学校に現れる妖怪たちを退治するという内容を短編で描いており,クスクスと笑える展開もあってそこそこ面白かった。これは学園コメディものが好きな人にとってはかなり楽しめるのではないかと思う。
ただし,一つ一つが短すぎて6編も書いたせいで,1話進むにつれてバトル率が上がるという個人的マイナスはあったものの,ラストに対するさりげない伏線などがうまく散りばめられており,うまく話をまとめてるとは感じた。

しかし,これだけだと氾濫している学園コメディものと比べてどこか優れているとか,奇抜なアイディアがあったか,と言われたら速攻でノーと言える。構成のうまさはあれど,それはあくまで新人ということを踏まえた上でのこと。過去の受賞作は面白いつまらないは置いて,どっか「珍しい内容だな」「ラノベらしくない」っていうのがあったものだが,これは代価品がいくらでもそこらの棚に並んでいる。つまり,ラノベとしては普通すぎるのだ。

また,キャラクターも妖怪などを取り入れているものの,そこの設定があまり活かされてないと感じた。せっかく妖怪には絶対守らないといけないという妖怪独自のルールというものがあるということになってるんだから,それをコメディ調に活かしていけばキャラも活き活きとし,もっと面白いネタも展開できたんじゃないかと思った。
ちなみに,帯に萌えはないというのが書いてあったが,ヒロインのイタチ少女は年上属性のある人にとってはすげー萌えを感じるキャラだと思う。てか,萌えましたよ,ええ。

最後に,主人公による語り口調でものすごくイライラするところがあった。それは,主人公のイタチ少女に対する美への賛美がしつこすぎること。主人公のどっか螺子がはずれた性格をよく表しているのかもしれないが,それが面白さに繋がっておらず,うざいとすら感じてしまう鬱陶しさがあった。
posted by タク at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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