2008年02月24日

[ライトノベル]ツァラトゥストラへの階段2

ツァラトゥストラへの階段 2 (2) (電撃文庫 と 8-5)
土橋 真二郎
メディアワークス (2008/02/10)
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前作でライトノベルでは見かけない作風に魅了されたので楽しみにしていた続編。今回も危険なゲームによって生み出される欲望渦巻く人間関係や,いつ己が危険に逢うかといった緊張感漂う展開をスピーディに描き出していた。

今回用意されたのは,男女でペアを組み,陣取りゲームをしながら出口を探すというもの。この陣取りゲームは,男性はキングとなって自陣のエントランスのモニタに表示されるマップを見て戦略を練り,女性はクイーンとなってマップにいってマップの制覇や敵クイーンと戦闘をするというシステムになっている。

このゲームの設定でうまいのが,男性側はエントランスから出ることができず,クイーンがエントランスの外で何をやっているかは,ドット絵で描かれたマップとキャラだけという,制限された情報のみで判断し,その情報から行動しないといけないということ。この辺はライトノベルらしい細かい描写が弱いという点を補う設定という意味でよく考えた設定だな,と思う。

前作と比べてゲームの性質上バトル要素(しかも今回も戦うのは女性)が強くなっているが,いつもだとライトノベル故の安直な走りかと思うところでも,この作品では安直な印象はなかった。というのも,このバトルの結果によっては自分の身が危険に晒されるという,体を張ったギャンブルになっているので,ただのお気楽バトルではなく,スリルとストーリーのスピード感生み出しており,なかなか読み応えのあるものだった。

前半から後半の展開の変化やラストに出口に辿り着くまでの謎解きは急ぎ足ではあるものの,うまくまとまっていているし,前作と比べてドロドロ感は薄かったので読み終わった後はだいぶすっきりした気分になれた。
posted by タク at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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