2008年02月29日

[cinema]アメリカン・ギャングスター

原題:American Gangster
監督:リドリー・スコット
脚本:スティーブン・ザイリアン
出演:デンゼル・ワシントン,ラッセル・クロウ,他
公式サイト:http://americangangster.jp/

1970年代初期のニューヨーク。独自ルートを開拓して麻薬王に君臨した男と,警官の汚職が当たり前のように行われていた時代に汚職に手を染めることを拒み,警官としての正義を貫き続けた男の対立を描いた作品。

まず『アメリカン・ギャングスター』に対して気をつけないといけないのが,これはあくまで大金使った娯楽ギャング映画であることを認識すること。
どこかの宣伝文句で『ゴッドファーザー』の名前が出てきたり,監督や主演の2人の名前だったり,実話を基にしているとか,重厚なギャング映画に違いないと思えるキーワードが散りばめられているが,重厚さなんて他のハリウッド大作と比べて薄い板一枚くらいの厚さがあるくらい。この映画はとことんエンターテイメントに徹していた。

エンターテイメントに徹しているだけに,あまり小難しいことはなしに二人の主人公の話が語られていく。ストーリーが分かりやすいのはいいんだけど,その反面細かい描写がちょっと寂しい感じ。

フランクとリッチーというダブル主人公を置くこと自体はいいが,二人のエピソードを語ることに集中しすぎてしまい,二人を取り巻く環境,当時のギャングの状況や警察全体に広がっている汚職やらの描写があまりない。あまりない,なので多少はあるのだけど,例が極端に少ない上に警察全体の汚職柄は本作の小悪党的位置づけのトルーポ刑事と愉快な仲間たちが引き受けてしまっているので,こいつらだけが悪いんじゃね? と思ってしまいそう。ちなみにフランクのほうはあまりないではなく,対比となるような相手がいない感じ。

細かいところに目を向けると色々気になることが多いが,そこはやはり娯楽映画として目をつむっておくと,もっと素直に楽しめる。ちょっとした知的な気分にもなれるし,最後のほうでの銃撃戦なんかは思わず我を忘れそうになるくらいに魅入ってしまった。

大人の映画だったり,デート向けとかではないものの,かっこいい男同士の戦いというのに熱くなれる人にとっては,かなり楽しめる作品になっているのではないかと思う。少なくとも,自分は文句を言いつつも2時間40分という長い上映時間を感じない程に楽しむことはできた。
posted by タク at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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