2008年03月18日

[cinema]ジャンパー

原題:Jumper
監督:ダグ・リーマン
脚本:デビッド・S・ゴイヤー,サイモン・キンバーグ,ジム・ウールズ
原作:スティーブン・グールド
出演:出演:ヘイデン・クリステンセン,サミュエル・L・ジャクソン,ジェイミー・ベル,レイチェル・ビルソン
公式サイト:http://movies.foxjapan.com/jumper/

『ボーン・アイデンティティ』『Mr.&Mrs.スミス』で新たなアクション映画のヒット請負人として頭角を現してきたダグ・リーマン監督のSFアクション。VFX満載で製作された本作では,B級映画の色が強くなりすぎな上に,主人公の性格のせいでいまひとつ楽しめなかった。

『ジャンパー』の一番の見所は,なんといっても一瞬で世界中を飛び回るジャンプ能力と,そんな能力を持つジャンパーを狩るパラディンと呼ばれる組織が使用する秘密道具の数々。

秘密道具のほうは,ジャンパーという厄介な相手を狩るためだけあって,一見地味な見た目ながら結構派手な破壊力を持った武器を使うわ,ジャンパーが飛んだ時にできる時空の亀裂をあけるための道具を用意したりと,見ていて飽きない程度のバリエーションを見せてくれる。まぁ,あまりジャンパーVSパラディンのシーンが多くないので活躍シーンが少ないのが残念なところだが。

ジャンパーのほうはパラディンとの戦いで主人公以外のジャンパーがバスごとジャンプして攻撃しかけたり,最後のほうで建物ごとジャンプするシーンは派手で楽しめたけど,それ以外はちょい微妙。最初のうちは主人公の自分勝手でせこい性格のために銀行強盗くらいしか有効?な使い方してないし,ジャンプ能力ってこんなすごいんですよ的なデモとして,たったワンシーンのために世界中をロケしたんかなぁ,と豪快な金の使い方に思わず関心してしまう世界旅行なんかは,正直ジャンパーの能力披露としてはインパクトがなく,やっていることがせこいと感じた。

ジャンパー側の一番の見せ場は,ジャンパー同士が戦うシーン。お互いジャンプしまくって,なんかドラゴンボールの戦いのシーンみたいで,あれを実写にするとこうなるのかぁ,という感じ。コンピュータ世界での救世主が活躍する某SFアクションの3作目でやったことを,より実写でも違和感ない感じにしているという点では結構がんばったな,と思うものの,このシーンは結構長いもんだから,面白いとかすごいとかよりも,目が疲れるというのが先行してしまった。もうちょい短いシーンにしてくれればもっと純粋に楽しめたかな。

VFXが絡むシーンははずしてる部分もあるものの,見て損はしない程度にはなっている。が,これは映画なんでやっぱり気になるのがストーリー。

これに関しては原作がそうなってるのかもしれないが,主人公は銀行強盗で大金手に入れたり,自分勝手にやりたいことをやりたいように行動しちゃって周囲を巻き込むタイプで,とてもじゃないが正義どころか特殊能力持った小悪党にしか見えない。そのため,不意打ちを平気でしたり,主人公の関係者を殺したり,ガールフレンドを人質にしたりと卑怯な手を使いまくる悪役のはずのパラディンのほうを(全面的ではないが)つい応援してしまう。これはブラックジョークを意識してこうなったのか,それとも人殺しをするほうが悪役なんだから主人公はどんな性格だろうと正義だと思ってこうなったのか。できれば前者であることを祈りたいところだ。

あと主人公とガールフレンドのちょっとしたラブな展開については正直いらなかった。主人公の性格がアレなんで,こんなシーンいれても後々主人公に感情移入するフラグにもならないし,そんなシーンいれるくらいなら,もっとジャンパーVSパラディンを増やしてかっこいいアクションをがんがん詰め込んでくれたほうがよかった。
posted by タク at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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