2008年04月05日

[cinema]映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝

監督:渡辺歩
脚本:大野木寛
原作:藤子・F・不二雄
声の出演:水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ,木村昴,関智一
公式サイト:http://doraeiga.com/2008/index.html

昨年に続き子供だらけの劇場に大人一人という痛いシチュエーションで観てきた。

前2作は過去の映画ドラえもんのリメイクだったが,今回はオリジナル……だと思っていたら,『さらばキー坊』のエピソードに『雲の王国』のエピソードを肉付けして映画用に膨らませた感じの作品。そのため映画ドラえもんとしては一応オリジナルのはずなのに,ドラえもんという作品の中で観たことあるシーンばかりが散見する。

所々でオリジナルっぽいシーンはあるものの,この映画について検索してみたら過去の藤子作品を組み合わせた感じらしい。過去の優れた作品をリサイクルすること自体は否定的な考えは持っていないし,本作が完全オリジナルであることを期待していたわけじゃないが,新ドラえもんになってもリメイク2作にドラえもんをはじめとした藤子作品の繋ぎ合わせしか出てこない現状を見ると,過去作品のリサイクルに頼りすぎ感が強い。

まぁ,今の世の中どんな作品でもどっかしらで過去作品をリサイクルしている(もしくは意識せずにかぶっている)わけだから,それを面白く見せる調理の仕方に期待すればいいところだが,前作の『魔界大冒険』のようにはうまくいかなかった様子。

今回は泣かせようというあざとさばかりが先行してしまっているわ,キー坊の話が元々野比家と植物星人くらいしか出てこなかった話だけにしずかちゃんやジャイアン,スネ夫といったいつもの面子がただのおまけ要員になっていたわ,ヒロインのお姫様の存在がかなり蛇足だわ,最後意味不明なシーンになって,さらに反戦みたいなことまでちょこっと語るわで,こんなことなら素直に映画版ドラえもんのリメイクやっとけばよかったんじゃ? と思ってしまう。

それと,本作でネックになっているのがキー坊。
新ドラえもんになってからキャラデザインがあざとくなっていたため,キー坊も原作のシンプルな木だったデザインがかわいらしくなっていたり,声も必要以上に幼すぎると感じ,一番重要だと思っていたキー坊が地球人についての演説をするシーンは,どっかの小学生の発表会みたいになってしまい,なんか白けてしまった。

前作ほどいいとこなしだった本作だけど,存在が蛇足でしかなかったお姫様の声をやってた堀北さんとこのお嬢さんは最初本職声優だと思ってしまうくらいのうまさがあった(ゲスト声優がこの人だと知らなかったのでエンドロールでびっくりした)。よかったのはこれと,あとはラストの方でのピカソばりの絵が動くシーンが作画すげーな,と思ったくらいだろうか。
ラベル:映画 アニメ
posted by タク at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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