2008年04月11日

[DS]ソーマブリンガー

ソーマブリンガー 特典 ミニサントラCD付き
任天堂 (2008-02-28)
売り上げランキング: 220

任天堂とモノリスソフトがタッグを組んだアクションRPG。さまざまなカスタム要素,ボタンのみの操作だが複雑なコマンドなどはなくシンプルな操作で奥深い戦闘システムなど,戦闘にどっぷり浸れるゲームだった。

自由度の高いカスタマイズ

『ソーマブリンガー』のもっとも特徴的なのが自由度の高いカスタマイズ。

ゲームを始めると,まず最初に7名(1週目クリア後に+1名)のキャラクターの中から操作キャラクターを選ぶことになる。ここで操作キャラクターだけでなくクラスというものを選ぶことになる。

クラスは全部で6つ存在し,大きく分類して攻撃型や魔法型で構成されている。ただし,攻撃型にも使用できる武器が違ったり,補助魔法が使えるものもあったりと,そこそこ多彩。クラスについてはどのキャラクターでも自由に選ぶことが可能で,非操作の時に攻撃型だったキャラクターを魔法型で使用するといったことが可能。そのため,キャラクターの初期ステータス値から向いてそうなクラスを選ぶもよし,ステータス値的に向いてなさそうでもあくまで己の道を進むのもよしとなっている。

キャラクターとクラスを選んだら今度はキャラクターポイントという,ステータスアップができるポイントを割り振ることになる。この割り振りを行うとき,各ステータスごとに上げると有利なクラスが表示されていたのはちょっと嬉しかった。実際は大したことじゃないかもしれないが,今後の指標(レベルアップ時もステータスの割り振りをするので)になったので少なからずポイント高かった。

本編開始後の話になるが,レベルアップするとアビリティポイントというのが手に入り,そのポイントを割り振ることで各クラスで使用できる特技を覚えることができる。このアビリティポイントはキャラクターポイントとは違って一度割り振ってもまた元に戻すことが可能になっており,使用する武器を変えたい場合,その武器の特技に割り振っていたポイントを初期化して別の武器の特技に割り振るといったことが可能になっている。多少手間にはなるが,状況によって武器を変更するという場合のリスクが少なくなっていると感じた。


シンプルな操作性と戦略性の高い戦闘システム

このゲームでは,キャラクターの移動は当然ながら戦闘中の攻撃もすべてボタンで操作する。しかし,複雑なコマンド入力などは一切なく,ボタン一つを押すだけでいいというシンプルな使用になっている。

シンプルな操作を可能にするために,このゲームではABXYボタンに使用したい攻撃方法(特技)を登録する。登録した後は,対応するボタンを一回押せば登録されている特技を使用できるようになる。また,メニュー画面を開いたりせずにリアルタイムでアイテムを使用したいという場合に備えて,アイテムの登録も行うことが可能になっている。

ボタン登録によって操作がシンプルになっていることで比較的誰でもプレイすることができるようになっていると思う。この辺はモノリスソフト制作とはいえさすが任天堂から発売されるゲームだな,と感じる。だが,シンプルなのは操作だけではない。

アクションRPGといえば(純正アクションと比べて)簡単な操作でコンボがつながり,気持ちよく遊べるというのがウリの一つだと思っている。しかし,このゲームにはコンボという概念が存在せず,一つの攻撃がそこで完結してしまっている。例えば通常攻撃→特技Aみたいな繋がりができないようになっていて,アクションRPGのウリだと思っている簡単コンボによる気持ちよさがなく,ちょっと淡白で物足りなさを感じる。

だが,コンボによる気持ちよさはない代わりにブレイクというシステムによって戦略性が強くなっている。このブレイクというのは一定時間に一定ダメージを与えると,一定時間敵が何もできない状態になる,防御力を無視して攻撃できる状態になるシステムで,敵だけでなく操作キャラクターや味方も敵にブレイクさせられる可能性がある。

ブレイクするタイミングは,キャラクターの上に「!」が3つ出てきた時で,「!」が2つ敵についたときは攻撃を集中させたり,逆に自分に表示されたら敵から距離をとって時間を置くといった駆け引きが重要になり,こういうシステム上で用意された戦略性は今までのアクションRPGではあまり見たことがなく,かなり新鮮な気持ちで遊ぶことができ,それはクリアするまでずっと持続するくらいの面白さであった。


キャラクターは多数だがシナリオは一本?

モノリスソフトといえば『ゼノサーガ』シリーズを真っ先に思い浮かべるが,本作はゼノのようにシナリオやイベントシーンに力が入った作品ではない。

シナリオは操作キャラクターが複数いるが,キャラクターごとにストーリーがあるわけではなく,操作キャラクターたちが所属する第七中隊の一員として一本のストーリーを体験するという感じになっているようだ。これはまだ全キャラクターでプレイしたわけではないので断言はできないが,いま2人目をプレイしている限りでは差異は見当たらない。

またイベントシーンに関しては,キャラクターは3Dポリゴンが描かれているものの,イベントが展開されるところは通常フィールドと共通の2Dドット絵フィールドのためか,SFCのころのRPGのように神様視点からキャラクターたちを見る形になっている。

同じモノリスソフト製のゲームで近いものとしては,ゲームキューブの『バテン・カイトス』シリーズがそれに当たると思う。これもシナリオやイベントシーンに力が入っているわけではなく(手を抜いているという意味ではない),ゲーム性のほうに力が入っていたので,任天堂のゲーム機ではそういうスタイルでゲーム作りしているのかもしれない。


クリア後のちょっとしたおまけ

昨今のRPGはクリア後のお楽しみとして隠しダンジョンなどが用意されているものがあるが,本作もクリア後にプレイできるエクストラダンジョンというものが3つ用意されており,クリアデータをロードすると本編と3つのエクストラダンジョンのうちどれを遊ぶかを選択するようになっている。

このエクストラダンジョンは本編中に出てきたマップとは違い,構造は至って単純でただひたすらマップを進むだけの代物。だが,ただダンジョンを攻略するのを楽しむだけではなく,本編にほんの少しだが関連するものや,第七中隊のメンバーの背景を垣間見ることができるシナリオが用意されており,本作の全てを体験したい人にとっては嬉しい要素になっている。

また,クリア後に難易度変更してプレイすることも可能になっており,より歯ごたえある戦闘を楽しみたい人向けの要素も用意されている。ただ,この難易度変更は全部で3段階(初回プレイ時の難易度含め)あるのだが,初回プレイクリア時に選択できる難易度は2番目のもので,一番上の難易度を選ぶためには2番目の難易度をクリアしないといけなく,一足飛びに最高難易度を選択できないというのがちょっと残念であった。


今後に期待できる小粒の良作

本作はいままで体験したアクションRPGとは毛色も少し違い,そのためまだまだシステム的に洗練されていないと感じる部分があったが,それでもアクションRPGというジャンルにはコンボの連続というシステム以外も楽しめるということを証明してくれた。また,『ゼノサーガ』のモノリスソフトの新天地のデビュー作ということで,今後の任天堂×モノリスソフトのタッグが次にどんな作品を提供してくれるのかが楽しみになる出来であった。(てか次回作にはWiiの『ディザスター』があるんだっけか)
posted by タク at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | game | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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