2008年04月19日

[cinema]クローバーフィールド/HAKAISHA

原題:Cloverfield
監督:マット・リーブス
脚本:ドリュー・ゴダード
製作:J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
出演:マイケル・スタール=デビッド,マイク・ボーゲル,オデット・ユーストマン,リジー・キャプラン,ジェシカ・ルーカス,T・J・ミラー
公式サイト:http://www.04-05.jp/

昨年の『トランスフォーマー』で謎のトレイラーが出てから色々話題になっていた本作。実体は『宇宙戦争』や日本の怪獣映画,その他諸々をブレンドしてた作品を,『ブレアウィッチ・プロジェクト』のようなハンディカムを使ったドキュメンタリータッチで撮ったネタばれ禁止の一発ネタだった。

まずリアルさにこだわったらしいハンディカメラによる撮影だが,逃げ惑ってる時に多少目が疲れるものの手触れしまくるカメラは臨場感溢れるものがあってよかった。だがそれ以外,突然アメリカを襲った"何か"と呼ばれる怪獣が断片的でも見えたり,危険が間近に迫っている時など,重要そうなシーンは手触れなしでばっちり撮影されていて,不自然に感じるシーンが散見される。

その他撮影時間が結構長いのに電池切れを起こさないバッテリーや,乗っていたヘリが墜落しても壊れないカメラの丈夫さ,さらにヘリ墜落してもこの映画の主役たちも生きてたりと,撮影方法はリアルさを追求しているわりに,それ以外はアンリアルなのがちょっとウケる。

この映画には,"何か"から逃げること,主人公と思しき青年の恋人を助けに行くという目的以外にはストーリーらしいストーリーは存在しない。お話を楽しむというスタイルではなく正体不明の"何か"から逃げる一般人の視点を描いているため,"何か"の姿は見ることができるものの,こいつが一体どこから来たのかとか,どんだけの被害になってるのかとかが,あくまで主人公たちが見聞きした範囲でしか明かされない。

この全体が見えないというのは『宇宙戦争』のような感じなんだが,あれはまだテーマになってた家族のことや侵略者たちとの決着がしっかり描かれていたが,本作はそこまで親切ではなく,主人公たちが撮影できなくなった瞬間に物語がぶった切られる。そのため,「俺らよりこのビデオを見てるおまいらのほうがこの事件について詳しいだろ?」とか言われた日には,「どうなったか知りません」としか返せない。

それにしても本作の"何か"といい,トレイラーなんかでも隠し続けられるクリーチャーとかの造形はどうしてしょぼいんだろうか。まぁ,最初から全体像がある程度把握できるようになっていたので,最後まで出し惜しみして「実はこんな姿だったんだ。驚いただろ?」といわんばかりに出てこなかった点はよかったが。

この作品は近年の話題作をある程度見ていると目新しさがなく,せいぜいプロモーションの仕方が奇抜でうまかったくらいなもん。ストーリーとかもないため,もう一度見直したいというほどの魅力がなく,話題に乗って一回見てみようかな,程度のもの。観るまでは,アメリカの初日3日間の興収が4000万オーバーしたのに1億ドルいかず,総興収の50%超えになってしまったことに驚いたものだが,観た後ではこの結果に頷けた。
posted by タク at 21:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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