2008年04月20日

[ライトノベル]Kaguya 〜月のウサギの銀の箱舟〜

Kaguya―月のウサギの銀の箱舟 (電撃文庫 か 14-4)
鴨志田 一
アスキー・メディアワークス
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あらすじを読んだとき,設定に悪い意味で個性を持たせた萌え絵のラブコメかと思っていた。しかし,ラブコメもあるものの,殺人事件あり,異能を持つもの同士のバトルという意外な要素も含んでいるという,いい意味で裏切られた作品になっていた。

電撃の缶詰とかに書かれてるあらすじや表紙絵を見ると,自分の見ている映像を他人に見せることができるという使いどころのない超能力をもった主人公が,目の見えないヒロインと出会って……という,なんかエロゲで出てそうな作品だな,と思って切ろうとしてた。だが,作者が『神無き世界の英雄譚』の人だと知って,あれが売れなくて別シリーズを書くことになり,これが売れたら都市伝説の「ご褒美出版」システムが発動してあれの新作が出るようになるのかも,と妄想広げていたら,いつの間にか手に取っていた。結果としては成功だったのでよかったが,駄作だったらかなりへこんでいたところ。

『Kaguya』の最大の魅力はヒロインのかわいさ。目が見えないってことでドジっ子のような属性を持っていたり,一人で何でもできるんですよ? という変な自信を持って行動して,結果アホな子になっていたりとかなりあざといんだけど,ヒロインに計算したようなものが一切ないので読んでいて笑えもするし,主人公と同じように目が離せないという気持ちに思わずなってしまった。個人的に萌え系が苦手とか嫌いと明言しているんだが,ちょっとだけ撤回してもいいかな?

ヒロインの描きっぷりはかなり力が入ってるものの,その他のキャラクターについては少々おざなり。それは主人公の描写ですら例外ではなく,せっかく魅力的な先輩キャラとかもいるんだからもうちょっと周囲のキャラクターを絡めていってもよかった。まぁ,とりあえず1巻ではヒロインを中心に描き,その他のキャラ(主人公含む)は続編で,という形なのかもしれないけど。

キャラクター云々の話はこの辺までにして,あらすじと表紙ではまったく想像できなかった殺人事件や異能者同士のバトルの話も。

事件やバトルネタはあまり多くは触れられてないが,かなり楽しめるレベルだったのでもっと前面に押し出してもよかったんじゃないかと思う。事件のほうは意外性のある犯人が用意されているし,そのラスボスと対決するまでの展開に少々疑問があるものの,あまり無茶なこじつけはしてないので許容範囲。異能者同士のバトルについても,異能に関してそれなりに考えて設定が作られているようで,個々の能力の描写に曖昧な点があまりなく,絵を思い浮かべやすい形になっていた。

期待していなかった分楽しめた,というのはあるかもしれないが,今後シリーズとして十分楽しんで読める作品だった。できればこれが売れて,あっちも続編を……という流れをぜひ実現してほしいとこだ,マジで。
posted by タク at 12:20| Comment(1) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by WillVii at 2008年04月21日 20:28
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