2008年05月14日

[cinema]スパイダーウィックの謎

原題:The Spiderwick Chronicles
監督:マーク・ウォーターズ
脚本:ケイリー・カークパトリック,デビッド・ベレンバウム
原作:ホリー・ブラック,トニー・ディテルリッジ
主演:フレディ・ハイモア,サラ・ボルジャー,メアリー・ルイーズ・パーカー,ジョーン・プロウライト,デビッド・ストラザーン,ニック・ノルティ,マーティン・ショート
公式サイト:http://www.sw-movie.jp/

子役が主演,しかも粗製濫造気味なファンタジー映画,さらに「○○(CG多様したファンタジー映画)のスタッフが集結」という謳い文句。駄作にありがちな要素が多数盛り込まれていたが,そんな不安要素を吹き飛ばす魅力的なストーリーとスリリングな展開のある面白い作品だった。

他の乱造されてきたファンタジー映画,子役を使った映画と違って一番魅力的なのが,子供が主役故の幼稚な行動やいかにも子供向けという展開がないこと。唯一幼稚とも取れそうな行動は「絶対読むな」と但書がされていた妖精の生態系を綴った本を開けたくらいで,それ以外は論理的にある程度納得いく行動ばかりに思えた。まぁ,「絶対読むな」なんてものは「押すなよ,絶対押すなよ」という意味なんだから,大人でも同じ行動をするだろうから,幼稚とも言えないが。

ストーリーについても,主人公が開けた本の正体や逸話を小出しに明かしていく過程は好奇心を十分煽るものになっているし,本を奪おうとたくらむものたちが主人公たちを襲うシーンは緊張感溢れる展開で,それらがうまく物語を埋めていくので飽きることがない。

また,クリーチャーの造形に関しても,敵役となるゴブリンや大ボスなど,見た目から凶暴さ・邪悪さがうまく表現されており,彼らが襲ってくるシーンは,この手の映画としては珍しく怖いと感じさせられた。

本作で一番の見せ場だと感じたのが,本の著者の娘である主人公たちのおばの元にいくため地下道を行くシーン。ここで主人公たちは,モグラ・オークと呼ばれる今までお目にかかったことのないクリーチャーに襲われるんだけど,巨体でありながら動きがすばしっこく,狭い地下道も巨体ゆえの力で突き進んで主人公たちを追い詰めるところは造形も相まって迫力と緊張感のあふれるものだった。

主演のフレディ君は,ジャレッドとサイモンという双子の役を一人でこなしていたのだが,主人公のジャレッドのほうばかりが活躍しており,サイモンというキャラクターがあまり出番がなかったため,二役を見事にこなしていたと言えるほどの判断材料が少なかったのはちょっと残念。いま旬の子役がどれほど二役をこなすか,それをもう少し見せてほしかった。

あと,少し気になるのが妖精の生態系を綴った本に,なぜかその本を守るために家の周りに張った結界を無効化する内容が書かれていたこと。それを書く理由が果たしてあったのか? ラストを盛り上げるために不自然に用意された設定のようで,そこだけ気に入らなかった。
posted by タク at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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