2008年05月15日

[ライトノベル]ウェスタディアの双星 2 幸運の女神(?)光臨の章

ウェスタディアの双星 2 (2) (電撃文庫 お 10-6)
小河 正岳
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 726

前巻と比べると多少マシになったが,挿絵も含めて女の子キャラの絵が綺麗なだけなものだった。

前巻で侵略してきた隣国を返り討ちにしたことで,双星と渾名されていちやく英雄になった不良軍人とショタ担当の戦術師の2人。そんな戦勝ムードもつかの間,隣国を属国としていた大国がこの戦闘のことを口実に侵略してくるという,一難去ってまた一難な形で始まる今巻。
ウェスタディアを滅ぼされないため,政府がとった行動は,隣国を滅ぼし,その戦果をもって攻めてくる大国と敵対するもう一つの大国に庇護を求めようというストーリー。

かなり逼迫した状況が用意されているが,今回も登場キャラクターたちのやりとりがメインを張っており,ショタ担当戦術師に猛烈なアタックをかける少女軍人の登場により,ただでさえ軽いノリだった作風がさらに軽くなることに……。スペースオペラものは必ずしも重くなければいけない,というわけじゃないが,自国を滅ぼされないための戦争に挑もうという緊迫感がまるで感じられない。

また,戦闘パートの目玉の一つ,防戦の名手と言われているユリアヌスと双星の対戦は,その直前に大国の大将が暴走してウェスタディアも隣国も一緒に滅ぼそうと行動を始めたため,確実にユリアヌスと共闘というバレバレのフラグがたったために,茶番にしかなっていない。

そんなこんなでお茶を濁されつつも,今度は4000弱という戦艦で15000という大軍を相手にする大きな対戦に。前回のような用意周到に罠を仕掛ける場所も時間もないため,よりその場その場の判断による熱い艦隊戦や,予想外の奇策が待ち受けているのかと思いきや,戦闘の描写があまりに淡白でせっかく盛り上がりそうな場面も淡々としていて盛り上がりに欠ける。さらに,前回と違ってそれなりに賢そうな敵がきたと思ったのに,大局を見極めることができない小物で,「はぁ?」と思いたくなるような罠にあっさりひっかかっていくアホっぷり。戦力差があるから押してるだけで,差が小さかったら負けてるだろってやつばかりが敵なのは,戦闘の部分をつまらなくするだけでしかないんだが,なんで同じことを繰り返すのやら……。

大局という言葉についてもう少し触れておきたいのが,とにかくこの作品に出てくるキャラクターは,みんな大局を見極める力がなさすぎる。政府を一手に担うイケメン外交官も大国の暴走を見抜けなかったし,今回の敵もしょぼい罠で気をそらして戦闘区域の大局を見れてないし,頭のよさそうなユリアヌスも結局イケメン外交官の偽情報に踊らされてるし。双星の2人を目立たせるためにわざと周囲をアホにしているのだろうか。

とにかく,今回も結局は新キャラである美少女軍人のショタ戦術師への猛烈アタックぶりのおかしさや,不良軍人とショタ戦術師の子供じみた喧嘩など,キャラ同士のやりとりくらいしかいいところなし。あとは,前巻でもそうだけど,挿絵でも女の子キャラのクオリティが高いことくらいだろうか。前巻と違って続編を匂わせつつもここで終わってもいい形で締めくくっていたが,続きは別に出さなくてもいいような気がする。
posted by タク at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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