2008年05月19日

[cinema]チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

原題:Charlie Wilson's War
監督:マイク・ニコルズ
脚本:アーロン・ソーキン
原作:ジョージ・クライル
出演:トム・ハンクス,ジュリア・ロバーツ,フィリップ・シーモア・ホフマン
公式サイト:http://www.charlie-w.com/

主演をトップクラスのスターかつオスカー受賞者で揃えた,ソ連の侵攻からアフガニスタンを援助するために奔放する政治家の実話を元にしたドラマ。

主人公のチャーリーは確かに女好きで奔放としているが,実際はかなりのやり手で,女遊びしているときでも世界情勢のことを気にしたり,各所に顔が利き,田舎議員と見下されるようなものでもない。予告ではかなり明るいコメディ調を推しだしていたが,だいぶイメージが違ってかなり真面目なつくりになっていた。

真面目ではあるが,他の戦争を題材にしたものと比べると重苦しくないし,戦場ではなく,戦場に対して援助する側を描いているので悲惨な光景などもあまりないし,プロパガンダ色も薄い。当時の世界情勢,冷戦状態にあった米ソや中東の関係について知識がないとストーリーが分からなくなるかと思っていたが,その辺もあまり気にしないでもいいようになっており,エンターテイメントとして気軽に楽しむことができた。

わずかな予算しか援助されないという絶望から,ソ連撤退に至るまでの流れは爽快さとハッピーエンドな終わりを迎えるのだが,この映画はその後が重要。不良CIAの言葉やチャーリーの「最後に失敗してしまった」という言葉で締めくくるなど,アメリカの戦後処理のまずさを指摘するシーンが数々流され,メッセージ性が強くなっていく。

この手の映画は,アメリカを正義にするか,戦争そのものを否定するかのパターンがメインだが,この映画では戦後の後始末について言及しており,ここをつくというのはありそうでなかった盲点。最後の最後にいい意味で裏切られた終わり方をしてくれた。
ラベル:政治 ドラマ 映画
posted by タク at 00:56| Comment(0) | TrackBack(3) | 2008年鑑賞映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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