2008年05月24日

[ライトノベル]DRAGONBUSTER 01

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)
秋山 瑞人
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 162

古代中国風の世界を舞台に,ボーイ・ミーツ・ガールの王道なストーリーが展開される中華ファンタジー。

今回は1作目であるためか,序盤の過去のとある事件でのアクション以外はかなり地味。主人公の一人と思しき涼孤が仮にも剣の達人らしいこと,結局今回はあまり絡んでこなかった剣術の達人らしき人物が多数出てきたため,涼孤の腕がどれほどのものかを多少披露してくれるかと思ったが,その辺は次回にお預けのようだ。

派手な展開がない分,舞台となる世界がどういう社会なのかとか登場人物たちといったものが丁寧に描かれているのだが,この描き方がかなりいい感じ。ラノベで設定説明する場合,「これは〜です」といった説明文がずらずらと並ぶのが常だけど,本作はそういった説明文を極力排除しており,あくまで劇中の出来事や,人物の背景を描く過程で設定が語られるため,ストーリーを邪魔せず,それでいて設定も説明するという,小説としてはかなり理想的な形が構築されていた。

ボーイ・ミーツ・ガールなストーリー展開についても,月華と涼孤の二人の設定は多少変な色がついているものの王道で,二人が運命的に出逢うきっかけやその後の展開に強引さを感じず,もう少しあざとさがあってもいいんじゃないかと思うくらい自然な感じ。

その他,劇中で語られる演劇をストーリー展開にうまく絡めたりと,随所にストーリー構築のうまさを感じた。今までこの作者は作風から避けてきたんで本書もスルーしようかと思っていたが,手を出してよかったと思う。

次回はアクションがかなり豊富になるということで,今回は顔見せ程度だった人物たちがどう絡んでくるのか,月華と涼孤の二人はどうなるのか,かなり気になる要素が豊富。本書はシェアード・ワールドの第1作らしいので,本作の続きとともに他作品でどのようにこの世界が描かれていくのかを期待したい。
posted by タク at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | novel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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